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「助かるよ、ありがとう。おかげで手間が省けた。」
「零君、荷物が車ってどういう事なの？？」
「何って？帰るんだよ。」
「えっ、」
悪びれる様子も無く、さも当然の様に答える降谷に、考えが全く追いつかないA。
「降谷さん、後処理は我々だけで大丈夫ですから。今日はこのまま直帰して下さい。」
「そうっスよ！あれくらい俺達だけでなんとかなりますから！」
「白昼堂々エスケープ！たまには、そんな日も必要ですよ！」
部下達もわらわらと風見の後に続く。
「お前達...すまない、感謝する。」
短く返事をすると、すぐ様背を向けた。
Aとかたく手を繋いでいる所を、部下達に直視され照れ臭いのだろう。普段職場では厳しい顔ばかり見せているので、余計にだ。
部下達の熱意に背中を押され、その場を後にする。
「ほら、行くぞ。」
「え、えっ...か、風見さんっ！」
思わず近くにいた風見に助けを求めた。
「Aさん、残念ながら我々では降谷さんを止めれません。」
にっこりと断られてしまう。
「そんな..」
「Aっ！」と発しながら、Aの肩を強く抱き寄せ再び歩み始める。風見を頼ろうとした事が、どうもそれが面白く無かったらしい。
..
さっき来た時と同じ通路をひたすら歩いて行く。
違うのは、手中に彼のあたたかい温もりを感じながら、共に歩んでいる事。
暫く進んだ所で、ターミナルを抜け出し立体駐車場を目指す。
「きゃっ、」
駐車場へ向かう途中、冷たい突風が突き抜けた。
次の場面展開を助長するかのように。
お気に入りの色合いのスカートがめくれない様に
おさえながら移動する。すると、もう目と鼻の先に、見覚えのある白いスポーツカーが現れた。
「零君、どうして駐車場に？」
「Aは俺と一緒に行くんだ。」
「で、でもっ...私、飛行機乗らなきゃ..」
その瞬間だった。
止まる事の無かった彼の足が、前に進む事をやめる。
「行くなよっ！！」
彼の叫びが後追いで、更にAをその場に縛りつけた。
「...Aは、もう..日本には暫く戻らないつもりだったのか？」
ずっと気になっていた。
本当に自分から離れようとしていたのか..
Aの本心が――
「っ、」
「誤魔化さなくていい、正直に..答えてくれないか？」
「零君...」
そらす事を許してくれない彼の熱意。
戸惑うAを映す綺麗な瞳が、まっすぐとAを見下ろしている。
嘘は許さない..
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やっち(プロフ) - 良かったです。すれ違いが凄かったけど最後は結婚出来て良かった! (2022年8月4日 6時) (
レス) @page49 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - salomeさん» こんにちは！続編のご希望頂きまして有難う御座います(^^)ゆっくりではありますが、只今準備させて頂いてます♪新作と続編、一旦同時にリリースしたいと思っております(*^ω^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 華花。さん» 初めまして！誤字脱字などお見苦しい点など多々あったにも関わらず、その様に仰って頂き嬉しい限りです(^^)やっぱり自分の好みは中々変えれず、新作も同じ様な雰囲気の作品かもですが宜しくお願い致します(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
ポポロン(プロフ) - 星の桜さん» 有難う御座います！最高と言って頂けてとても嬉しいです(^^)短編もご希望頂いて俄然創作意欲が湧きます！只今準備中なのでもう少々お待ち下さいませ(*^o^*) (2019年6月10日 9時) (レス) id: 79673368f7 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 完結おめでとうございます出来たら出産の後の２人目の子育てやハロが降谷家に来た話とがいっぱい書いてほしいです (2019年6月6日 13時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポポロン | 作成日時：2019年4月14日 4時
