ポルさんと親分に取り合いされるだけ

癒やし ページ22

A「朝からどっと疲れた………」

授業も終わり、ホームルーム後のスペインの突撃も華麗にかわした放課後……

A「ふわぁあぁ………」

私は…屋上にいます……

A「……………」

空は青いなー

空って、どこまでも繋がってるんだよね

……お母さん、お父さん、私、元気にやってます……

A「………」

ごめんなさい嘘です。割とキツイです。

A「はぁぁぁ…………」

？？？「ため息ついたら幸せ逃げるっすよ」

A「っ…！また新キャラ！？」ﾊﾞｯ

塞「オッス！オラセーシェル！おめェ強そうだなァ！」

A「………」

A「可愛い………」

塞「うふふ？ほんと？嬉しい！」

A「……………そうだよ」

こういう人こそ……乙女ゲーの主人公になるべきじゃないかな………

塞「……………」

塞「乙女ゲーって、なに？」

A「え！あ、いやいやなんでも……」

A「………なんで私にコンタクトをとってきたの？もしかして、国の中で私って有名になってたり…？」

塞「いや？あなた誰？」

A「えぇ……ええぇ……」

塞「私はあなたをたまたま見かけたから、話しかけただけ！」

A「なぁんだ……はぁ…」

塞「………お客さん相当疲れてるっすね……」

塞「んー……」

塞「これあげます！」ｽｯ…

A「………これは？」

塞「ココ・デ・メール、の！割れ目のとこに生えてる毛だね」

A「…………なにそれ…」

塞「むっ、これでもセーシェルではお守り代わりになってるんだよ？……まあ嘘だけど」

A「…………」

なんか心が落ち着く……なんでだ……？………ところで

A「セーシェルって…どこ？？」

塞「…………」

塞「うん、知ってた！！！！」

A「なんかごめん……」

塞「ごほん。改めて自己紹介。私はセーシェル。インド洋の真珠やってまーす」

A「あー……あっ！国旗が五色の？？」

塞「！！！そうそう！」

A「横に五色！」

塞「はいそれモーリシャスっすね、どうもどうも………」

A「………！！！緑に月と星のあの笑ってるみたいに見える不気味な国旗の…？」

塞「それはモーリタニア！……インド洋の国でも何でもないし！」

塞「………ぷっ、あはは！！！！」

A「な、なんで笑うの…？」

塞「面白いんだもん！……うん、二代目乙女ゲー主人公はあなたがバッチリだね」

A「……？」

塞「こっちの話だよ、うふふ」

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