番外編２ 壊す蛇の憂鬱。 ページ33
〜はじめに〜
・このお話は【壊す蛇】sideがメインです。
・なんとな〜く ボカロ曲のドーナツホール と内容が似てますｗ
(自己解釈ではありません！)
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……いつからだろう
Aの蛇としてAの中に存在しているのは。
私にはAの「能力」になる前の記憶がない。
いや、そもそも他の蛇にも、自分に主ができるまでの記憶なんて存在しているのかは分からないけれど。
でも確かに、私は他の蛇とは違うのだ。
自分の中でも自覚はある。
薊さんにも言われた。
・
・
・
薊『……お前は、どうやら他の蛇と違って特殊
なものらしい。１０個の蛇にはカウントされな
い、全く別物の能力だ。…お前はどうやってカ
ゲロウデイズに来たんだ？少なくとも私はお前
を使った事がない』
ある日、そう聞かれたのだ。
壊す『…私は何も知りません』
薊『……そうか』
記憶がない、と言ってもただ私の過去が存在し
ないんじゃなくて、なんて言うんだろう、例え
るなら過去があったのは確かなんだけど、その
中身を全て忘れてしまった……という感じ。
まるで頭の中からそこだけ抜き取られたかのように、スッポリと。
ごめん、意味わからないよね。
薊『…まあ、今はお前が難しく考えることは無
い。こっちでも調べてみるからな。とりあえ
ず……』
壊す『？ 何でしょう？』
薊『今、カゲロウデイズに1人の少女が送りこま
れてきたんだが……どうやら適合する蛇がお前
しかいないようなんだ』
壊す『つまり、私がその少女の蛇になればいいのですね？』
薊『ああ、頼めそうか？』
壊す『はい。それで、その少女は？』
薊『ほら、あそこだ』
薊さんの指さす方向には、暗闇の中、目を覚まさない一人の少女。
私はその子を見て、私の中の何かが反応した。
壊す『……っ！？』
何の前触れもなく訪れる既視感。
笑いかけてくる、目の前の幼い少女。
広い部屋に飾られた、たくさんのトロフィーと賞状。
そして泣き叫ぶ少女とナイフを持った男__…。
薊『どうした……？壊す』
薊さんの声でハッと我に返る。
壊す『いえ……なんでもありません』
私は記憶の欠片が疼くのを、気付かないふりをした。
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masa-kichi(プロフ) - 巫子さん» 最終更新からだいぶ日が経っているのにわざわざコメントありがとうございます！泣そう言っていただけてとても幸せです！こちらこそありがとうございました。 (2017年7月3日 18時) (
レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - ミオナさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜日頃の妄想からの思いつきをぶっ込んだ作品なので、少々不安は残っていたのですが…。そう言っていただけてとてつもなく嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
masa-kichi(プロフ) - カノLOVEさん» お返事めっちゃ遅くなってしまってごめんなさい！＞＜この作品は初めて作ったものなので、今見返すと語彙力や表現力の無さで恥ずかしくなるのですが…そう言っていただけてとても嬉しいです！ありがとうございました！ (2017年7月3日 18時) (レス) id: 37fb7bf0cf (このIDを非表示/違反報告)
巫子(プロフ) - とってもいいお話でした(泣)本当に良かったです。有難う御座いました (2017年7月3日 17時) (レス) id: 343e14107c (このIDを非表示/違反報告)
ミオナ - 最高でした（泣）イイ話です (2017年6月17日 5時) (レス) id: 27a20bc8d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：masa-kichi x他1人 | 作成日時：2016年5月13日 16時
