阿部の恋人はSixTONESの紅一点5 (ページ39)

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たまに不安になるページ39

私だって、たまには不安になるよ。

この世界、芸能界って綺麗な人可愛い人沢山いるし、私より優れたものを持っている人なんて沢山いるから。

別に私は頭がいいわけじゃないし、特にこれといった特技がある訳でもない。

それにくらべて、亮平くんは頭がよくって、しっかり自分の特技がある。

クイズ番組で活躍する亮平くんを見ながら、何故が切ない気持ちに包まれていた。

｢Aちゃん？｣

『え？』

誰もいない部屋の中で私の名前を呼ばれ振り返ると、私の後ろに亮平くんが立っていた。

｢大丈夫？ぼーっとしてたから｣

『あ、ごめんね。考え事してて…もう、こんな時間だったんだ…ご飯の準備何にもしてない。今から準備するからちょっとまってて！』

時計を見たら8時半になっていて、まだ何もしてなくて慌ててキッチンに向かおうと歩き出すと亮平くんにぐっと腕を掴まれ、座ってたソファに連れ戻された。

『亮平くん？』

｢どうしたの。なにか悩み事？｣

『…違うよ。本当にぼーっとしてただけ』

｢…嘘｣

『嘘じゃない』

｢なんか、凄い不安そうな顔してる｣

じーっと私を見つめて、逃がしてくれない。

『…別に大したことじゃない』

｢そしたら、教えてよ｣

言わなきゃいけないこの状況に私は諦めるしか出来なかった。