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『…たまに、亮平くんのテレビの活躍見てたりすると私でいいのかなって不安になるの。』
「どういうこと?」
『別に私頭良いわけじゃないし、それにこれと言った特技があるわけでもなくって、私よりいっぱい優れた人がいるのに私が隣でいいのかなって…』
「それ本当に思ってる?」
『うん。だって、私って何があるのかなって考えたら、別にこれって言って特に何かある訳じゃないし。たまたま、タイミングよく今のポジションにいて、ドラマとか映画に出させてもらって…私じゃなくっても代わりが沢山いて…もしかしたら亮平くんにはもっとお似合いの人がいるのかなって…それで』
「…Aちゃん。それ以上言ったら俺本気で怒るよ」
『…っ』
亮平くんの低い声が聞こえて、伏せていた目を上げ亮平くんを見ると、いつもは見せない怒った表情をしていて、一瞬ビクッとしてしまう。
「Aちゃんがそんなことを思う必要なんてないから。Aちゃんにはちゃんと演技の才能があるんだよ。それに、バラエティに出たってちゃんと受け答えできて、代わりはいくらでもいるかもしれない。それは、俺もそうだし。でも、Aちゃんにしか出せない物があるから選ばれてるんだからそんなこと言わないで」
『…亮平くん』
「それから、俺はAちゃん以外の人と付き合う気ないから。Aちゃんにしか魅力を感じない。Aちゃん以外考えられない」
足の上に置いていた手をぎゅっと強く掴まれる。
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作者名:ぽぽ | 作成日時:2021年9月12日 12時