3_理想と現実 ページ5
原田さん…
近くでみると意外と迫力ある。
原「その制服、稲実だよな?」
「はい、稲実の1年です」
原「そうか。君が、時宮 Aか」
「はい…って、よく名前ご存知ですね」
原「入学する前から知っていた」
「・・・え?」
ポカンとする私に、
原田さんは優しく微笑んだ
原「天性の才能を持った奴が入学する。
…国友監督にそう言われた」
原田さんは私が入学する前のことを語った
______1年前
国「 新入生で天性の才能を持った奴がいる。」
原「それは心強いですね。」
国「だが、野球部には入部しない」
原「…?どういうことですか?」
国「入部しないのではなく、入部できないんだ」
原「何か問題でも…」
国「あぁ…男子生徒でないからだ。」
原「・・・!」
国「だが、彼女は男顔負けのプレーをする。
せめてマネージャーにでもなってくれるとありがたいのだが」
原「・・・そう、ですか」
国「 時宮 A 天性の才能を持つ選手
男だったらもっと羽をのばせただろうに」
・
・
・
原「…というわけだ」
「なるほど」
原「マネージャーになると誰もが思っていた。
だが、時宮はマネージャーにならなかった」
…そう。 私はただの野球好き。
国友監督に声をかけてもらったけど、
稲実のマネージャーではない。
原「どうして、マネージャーにならないんだ?」
原田さんの顔は真剣だった_______
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱羅(プロフ) - はじめて読ましてもらいました!凄くいい話だと思いました!これからも更新頑張ってください! (2016年3月11日 17時) (レス) id: 23ed2a5ef5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ポップ♪ | 作成日時:2016年3月10日 21時