ゆういちろう ページ19
．
．
収録の合間、Aとランチに来ました。西山宏太朗です。これまたオシャレなカフェに来てしまいました。
Aとはいくら時間があっても話し足りないくらいお喋りをします。ほとんど内容は仕事の話か、梅ちゃんの話。まあ僕も一緒にラジオをしてるので大体のことは分かります。彼からAの話もよく聞くので。
『それでね、うめが〜』
楽しそうに梅ちゃんのことを話すAですが、少し疑問が出てきました。
え、まだうめって呼んでるの？
裕一郎って呼ばないんだ。や、うめがしっくり来すぎてなのかもしれないけど。
「Aってさ〜梅ちゃんのことうめって呼ぶよね」
『うん。それがどうかした？』
「いや、名前で呼ばないのかな？って」
『梅原裕一郎って？』
「なんでフルネーム？裕一郎でしょ」
『あ〜確かに。そう言われてみれば呼んだことないかも』
やっぱりね。呼んでるとは思えないもん。
『うめってずっと呼んでるからね。知り合った時は梅原さんだったけど』
「裕一郎さんではなかったね。たしかに。いずれ名字が同じになることだってあるかもしんないんだからさ、名前で呼んでみたら？」
あれ、僕めちゃくちゃお節介なことしてる。やばい。
『うーん、そうだねぇ…うめに裕一郎かぁ…』
「多分梅ちゃんって呼ばれすぎて自分の名前忘れてると思うよ」
『それはやばい。思い出させなきゃじゃん』
Aがちょっとアホでよかった。
僕のお節介計画が指導しました。
Aとランチしてからしばらく経ったある日。
ラジオの収録で梅ちゃんにあった。僕から聞くのはよそうと思っていつも通りに話してたらついに話題を出してきた。
「なんかさ、Aが名前で呼んできたんだよね」
「へえ〜可愛いじゃん！裕一郎〜って？」
「うん。それがさ、なんかたどたどしくて可愛かった」
「裕一郎ってよりかは、ゆういちろうって感じ？文字で表すと」
「そんな感じかな」
僕の計画は成功したらしい。やったね！
「でも呼んでくれたの１回だけでそのあとはいつも通りに戻ってた」
「あ、戻ってたんだ。梅ちゃん的にはどうなの？」
「別にどっちでもいい」
「どっちでもいいんかい！なんだそれ！」
てっきり名前呼びも良くて「次うめって呼んだらどうなるか分かってる？」ってちょっとえちえちなことするかと思ったのに！
「まあそのあと一回戦持ち込んだんだけど」
「あ、それはしたんだ」
そういうこと言っちゃう梅ちゃん、好感度高いです。
ご馳走様でした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちた - 返信ありがとうございます。楽しみに待ってます！ (2020年9月3日 22時) (
レス) id: 39fd240eae (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - ちたさん» コメントありがとうございます。更新頻度下がっててすみません！近々更新するお話出来てますのでしばらくお待ちください！ (2020年9月3日 19時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
p@n@(プロフ) - る。さん» ありがとうございます！更新頻度下がってますがこれからもよろしくお願いします！ (2020年9月3日 19時) (レス) id: 82332159e0 (このIDを非表示/違反報告)
ちた - 楽しく拝読させて頂いてます。もう更新はなさらないのですか？ (2020年9月3日 18時) (レス) id: 39fd240eae (このIDを非表示/違反報告)
る。(プロフ) - ええもう最高です！きゅんきゅんしすぎて心が持ちそうにないです！ (2020年8月26日 7時) (レス) id: 3de2d695dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：p@n@
| 作成日時：2020年8月5日 21時
