愛さえあれば身分なんて関係ない…よね？2

ノック音 ページ8

ペロス「…疑わしきは罰せよ。すまないね、マイ…」


ペロスペロー様のスティックがゆっくり上に持ち上げられる。


…ああ。私の脚が割られる。


割られたら痛いだろうけど…それよりも、カタクリ様の近くで働くことが出来なくなる事が辛い。



その事を考えると、自然と涙がでた。


ペロス「…やはり怖いか？…一瞬の痛みだ、安心しろ。ペロリン♪」


ペロスペロー様のスティックが振り下ろされる


……さようなら…カタクリ様。


ｺﾝｺﾝｺﾝｯ…


ノック音にペロスペロー様のスティックが止まる。


カタクリ「ペロス兄…俺だ。入ってもいいか？」


カタクリ様…!?


ペロス「ああ、ちょうど良かった。いいぞ。」


ｶﾞﾁｬﾘ…


カタクリ様がペロスペロー様の部屋に入ってくる。



カタクリ「……ライの居場所を知って………どういう事だ？」



カタクリ様は私を見るなり、ペロスペロー様に質問した。


ペロス「カタクリ…何故女のマイを男として自身専属の使用人にしたんだ？それに偽名まで使って…」


カタクリ「それは…マイの仕事スキルが良かったからだ。俺はマイの仕事スキルを他の兄弟に知って欲しくなかったからな…」


ペロス「…2人は出来ているんじゃないのか？」


カタクリ「……出来ていない。…それよりも、マイは何故泣いている…？」

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