其の弐拾陸 冨岡さん11 ページ27
冨岡さんが煎れてくれたお茶を少しずつ口に含みながら私は目の前に座る師範をチラリと盗み見た。
いつもなら、お茶に誘われても、疲れている冨岡さんの体を思ってお断りするのに緊張と動揺で頭が回らずお邪魔してしまった。
冨岡さんも、お茶に誘ったのだって社交辞令だったかもしれないのに、のこのこと付いてきて遠慮のない子だと思ってないだろうか。
普段から口数が少ない冨岡さんなので、こういう雰囲気になっても、いつもの通りなのか、怒っているのか表情から読み取ることができない。
(冨岡さん男の人なのに姿勢も正しくて飲み方もきれい)
冨岡さんとお茶を飲むことなんて今までなかったから、師範の意外な一面を垣間見れたようで得した気分になった。
指は男の人にしては細くて長いし。
手のひらは日輪刀を日々持っているせいかゴツゴツしていたけど。
そういえば、今度の任務ではどれくらいの人を冨岡さんは守って帰ってきたんだろ。
危機が迫った時、颯爽と現れた冨岡さんはきっと救世主に見えたにちがいない。
私には、いつもそう見えた。
隊士は冨岡さんの姿を見て安心もするし、気持ちも奮い立たされる思う。
男の人も女の人も誰もかれも、みんな。
守ってくれる存在って本当に大きい。
柱が尊敬され人気が高いのはそこだと思う。
冨岡さんだってああ見えて(失言)女性に人気だしモテているのを、私は知っている。
自分の師範が好かれていることを嬉しく思う反面そう考えた瞬間、私の胸がチクリと痛んだ。
(?)
なにか針で刺されたようなその痛みに一瞬思考が止まってしまった。
135人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜花(プロフ) - 風花さん» 改訂版は視点を変えたり、煉獄さんの出会いを早めたりと、色々と修正してますので新作として読んで頂ければと思います。風花さんを始め、既存の読者様にはご迷惑をおかけしておりますがご理解頂ければ幸いです(^^) (2021年6月24日 21時) (レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 風花さん» こんばんは風花さん(〃ω〃)分かりにくくてすみません(><)改訂前の物は続きに行き詰まっていることもあり更新を停止しております。この先の更新は改訂版のみになります。 (2021年6月24日 21時) (レス) id: 12e45606b3 (このIDを非表示/違反報告)
風花(プロフ) - 桜花さんこんばんは(*’ω’*)お話の更新につきましてですが、これからはこちらのみという形でしょうか?理解力があまりなく把握しきれていないのですが、これからも楽しみにしております。 (2021年6月24日 19時) (レス) id: 0f5aae934e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜花 | 作成日時:2021年6月2日 7時