206話 ページ14
「かけるぞ。」
千空がばらばらになった龍水の上から瓶を傾ける。
こおおおおおおお
優しく吹き抜ける風の音と共に、再生の光が輝いた。
「はっはー!!感謝するぞ貴様ら！お陰で俺は、人類初の二回復活者というトロフィーを手に入れたぞ!!」
「龍水――!!!!!!」
スイカが喜びの声をあげる。
「ん？初かどうかはわからんな。」
「初だ初。」
「ふうん、と言うことは…。」
龍水は周囲を見渡し、考察する。直ぐに状況を理解した。
「今欲しいのはカセキだな！違うか!?」
「違わねえよ！話早えなこいつ!!」
「はっはー！よくぞ頑張ったスイカ！」
「船上から生き残るという重責。」
「貴様は既に、一人前の科学王国戦士だ…！」
「だが…もう一人はどこだ。千空。」
まあ、そう…くるよな。
「あの時Aは氷月達の元へ向かった。」
「そのまま、氷月達と共に石化しているなら、いい。解くだけだ。」
「だが、もし仮に石化しなかったとしたら、何もしなかったとも考えられん。」
「千空、Aは、何処だ。」
「…Aは今…。」
千空は語った。
ラボを手に入れる際、スイカを確実に逃がすためにAが囮になったこと。
そのAは敵の根城にいること。
コハクと銀狼もまた、同じ場所へ行き、コハクが接触したこと。
そして、まだ生きていること。
「…そうか。」
龍水は、それ以上何も語らなかった。
語る言葉が、見つからなかった。
敵陣に、一人だと？
お前は、本当に思い通りにならんな…。
A、今お前はいつその命が絶たれるかも分からない所にいるのだな。
自分の手の届かない所にいるのが、こんなにももどかしい事だとは…。
A、命だけは守れ。
後は、俺がやろう。
龍水は、スイカが作った帽子を深く被り直した。
世界一欲張りな男を、舐めるなよ。
龍水は目に力をこめ、前を見据える。
千空達と共にカセキを救出するため、大きく歩き出した。
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Jane Doe(プロフ) - メウさん！そう！作画めっちゃ良いですよね！3期が楽しみすぎる！こちらこそ！お読み頂き、ありがとうございます(^^) (2023年3月31日 8時) (
レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 激しく同意です。Dr.STONEのアニメって作画もいいし、めっちゃいいですよね。あと、更新ありがとうございます!! (2023年3月31日 7時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 呟きです。2期OPのゲン、めっちゃ良いですよね。 (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 神夜さん！読んでいただけているのが嬉しいです！分かりますー。私ももっとドクターストーンの小説読み漁りたい…！ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - たくあんさん！コメントありがとうございます！神とは！嬉しいですね。その言葉をかけてくれるたくあんさんのが神ですよ！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jane Doe | 作成日時：2023年3月24日 0時
