205話 ページ13
龍水の石像が全て砕かれ、これ以上の詮索は難しいと判断したイバラ達が立ち去った後、
コハク達はすぐさま行動していた。
コハクが龍水をばらばらに砕いたのには訳がある。
千空だ。
イヤリングからの通信で、龍水を砕いてからミニ四駆で送れ、という任務が与えられたのだ。
とても正気とは思えない指示であるが、千空達は実際にばらばらになった石像が元に戻ること知っている。
正気でも狂気でもない。
究極に合理的な方法として、この策に出たのである。
…後はこのばらばらになった石像を送るだけか、それと…。
コハクの手には一本の簪があった。
ゲンがAに送ったエ霞の簪である。
そこにはAのセピア色の髪が一本、丁寧に括り付けられていた。
これも、送ってくれ。
サファイアの洞窟、その名の通り太陽の光が反射し、美しく蒼に輝く水辺で、待っていた。
「おお！きたな、第一弾。」
千空が嬉々としてミニ四駆を開けると、そこには龍水の石像と簪が、一本。
……!!
「千空ちゃん、それ…!!」
ばっ
簪を見たゲンが、素早く手に取った。
これは、俺があげたものだ…!!
なんで…!!…これは、髪…？
セピア色。俺の好きな、セピア色だ。
Aちゃん… Aちゃん…!!
まだ生きてる、そうだね…!!
ゲンは簪を両手で握り込み、額に当てた。
一番の心配は、捕虜となっている状態での扱いだ。
Aちゃんが、情報を提案材料に出したとしたら、何としてでもそれを聞き出そうとするはず…。
Aちゃんは、少なくとも一回はコハクちゃんと接触している。
コハクちゃんが、自分から簪を取るとは考えにくい、となるとこれはAちゃんが渡したもの。
Aちゃんは、まだそれをするだけの体力も思考もできる状態だ…！
Aちゃん…。
君に会えない数日間、心臓が握りつぶされそうなんだ。
君に、会いたい。
ゲンは暫く祈るように目をつぶると、そっと、開けた。
「千空ちゃん…。Aちゃんは、まだ、大丈夫だよ。」
ゲンは簪を丁寧に、自分の腰紐にさした。
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Jane Doe(プロフ) - メウさん！そう！作画めっちゃ良いですよね！3期が楽しみすぎる！こちらこそ！お読み頂き、ありがとうございます(^^) (2023年3月31日 8時) (
レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
メウ(゜ロ゜) - 激しく同意です。Dr.STONEのアニメって作画もいいし、めっちゃいいですよね。あと、更新ありがとうございます!! (2023年3月31日 7時) (レス) @page46 id: c71eec4ba7 (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 呟きです。2期OPのゲン、めっちゃ良いですよね。 (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - 神夜さん！読んでいただけているのが嬉しいです！分かりますー。私ももっとドクターストーンの小説読み漁りたい…！ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
Jane Doe(プロフ) - たくあんさん！コメントありがとうございます！神とは！嬉しいですね。その言葉をかけてくれるたくあんさんのが神ですよ！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: 7151efa53f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jane Doe | 作成日時：2023年3月24日 0時
