キャンパスデート3 ページ17
アイツの熱い愛を
無理矢理確認させられた後(ひどい言い種)
「Aさん、ここで食べましょう」
案内されたのは芝生で覆われた中庭
柔らかな太陽の光が降り注ぐ温かいその場所には
チラホラとお昼を食べている学生もいて
気持ちがいいし
「そうだね！」
すぐにアイツと二人
頑張って作ったお弁当を広げた
チャンミン、どうよ？
「わぁ〜(笑)」
私の力作を前に
素直にキラキラと瞳を輝かせるアイツは
まるで大きな子供のようで
とても可愛らしい(笑)
「ではっ！」
パチン！！
準備が整ったところで
アイツの掛け声に勢いよく手を合わせ
「「ふふっ(笑)」」
二人で顔を見合わせて
「「いただきま〜す！(笑)」」
早速お弁当に手を伸ばした
私の隣で、モグモグと美味しそうに
おにぎりを頬張るアイツを見ていたら
「ねぇ、チャンミン
何だか高校生に戻ったみたいだね(笑)」
「・・・・」
...ん？気のせいかな？
アイツがほんの一瞬
寂しそうに瞳を曇らせた気がした
「そうですね...(笑)
この中庭で楽しそうにお弁当を広げてる人を目にする度に、一緒にお弁当を食べたAさんの事を思い出してました」
チャンミン...
「だから今日はこうやって一緒にお弁当を食べる事ができて、すごく嬉しいんです(笑)」
「そっか...」
やっぱりさっきの顔は
気のせいなんかじゃなかった
「それなら尚更重たい思いをして持ってきてよかった！ほら、まだたくさんあるからどんどん食べて(笑)」
「はい(笑)」
私の言葉に嬉しそうに笑うアイツに
チクンと胸が痛む
人見知りのアイツに
早く一緒にご飯を食べるような
仲のいい友達ができればいいな
モグモグとハムスターになるアイツの横顔を見て
心底そう思った
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作者名：ami
| 作成日時：2014年2月1日 23時
