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ステージに向かう間も心の中では不安だらけだったけど、弱気になったらダメだと集中する。

としみつはなにも言わず、半歩後ろを歩いてくれていた。

ステージの横にテントの控え室があり、メンバーはみんな揃って待っていてくれた。

先にガールズバンドの3人が演奏をしていて、だいぶ盛り上がっている。

あと一曲で私たちの出番だ。

さっきのように貧血になるんじゃないかと不安になり冷や汗が出てくる。

『…ふぅ、はぁ…ふぅ…』

みんなにバレないように呼吸を整えようとする。

今は3人の演奏を見に行っているからこちらには気付いていない。

大丈夫、大丈夫…倒れないでやりきれる…

と「…?A、大丈夫か?(小声)」

『大丈夫、大丈夫…』

と「A、水飲んで、落ち着け。
Aなら大丈夫だから。
なにかあっても俺らがいる。
もし無理だと思ったらハケてもいい。
安心しろ。Aにはメンバーがいる。
一番近くには俺がいる。」

としみつのおかげで呼吸も心も落ち着いてきた。

『ありがと…安心できた。
もし、なにかあったらよろしくね。』

と「おう!まかせろ!
よし、ストレッチして身体ほぐそうか。」

4人で身体をほぐしていつも通り拳をぶつけ合う。

大歓声の中3人がハケてきた。

と「よっしゃ、いくぞー!!」

としみつの掛け声でステージにあがる。

一番前にはてつや、りょう、ゆめまる、しばゆーが並んで私に手を振っている。

仲がいいのはみんなが知っている事だったのでしっかり目を見て手を振り返そうとしたら、

と「おい、お前ら!!
Aにばっかり手振ってんじゃねーよ!!」

と、笑いを呼んだ。

そこからはあまり覚えていないけど、としみつが私の肩を組んで歌っていることが多かった。

その優しさが嬉しかった。

無事演奏しきって大歓声の中ハケることができた。

テントに入った瞬間最後まで演奏できたことに安心して、膝から崩れ落ちてしまった。

と「A!よくやりきったな!
少し休憩する時間あるから次のステージまで部室で休もうな。」

としみつがおんぶをしてくれて部室で休めた。

休んだおかげで貧血も良くなり、次のステージも無事に演奏し終える事ができた。

としみつがいてくれて本当に良かった。

『としみつ!ありがとう!』

と「おう!打ち上げするぞー!」


『そういえば、なんであのとき部室戻ってきたの?』

と「衣装のジャケット忘れたげ、取りに行った」

『…部長、しっかり。』

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×tetsuya→←×toshimitsu



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yu(プロフ) - 孤黒さん» 孤黒様、ご心配ありがとうございます(>_<)また更新できるように頑張りますのでまた読みにきてくださいね〜!! (2019年3月31日 20時) (レス) id: 196e902e02 (このIDを非表示/違反報告)
孤黒 - だ、大丈夫ですか、、、?無理だけはしないで下さいね。更新待ってます! (2019年3月31日 18時) (レス) id: 19e63cbf4e (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - ぱおーんさん» ぱおーん様、いつも読んでいただいてるなんて…ありがとうございます(T-T)嬉しいです!頑張りますのでまた読みにきてくださいね〜♪ (2019年1月8日 21時) (レス) id: 196e902e02 (このIDを非表示/違反報告)
ぱおーん - いつも読んでます!これからも頑張ってください!! (2019年1月8日 7時) (レス) id: 5907bb178f (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - ありがとうございます!本で読んだり聞いたことと知識です^^* (2019年1月3日 14時) (レス) id: bcfc3b7db5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年12月21日 0時

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