blue rain6 ページ7
モモside
マ「…ちゃん！モモちゃん！」
ん…、この声は…。
モ「マリー…ちゃん？」
どうやらカノさんの看病をしているうちに寝てしまったらしい。
以前カノさんは目覚めないまま。
それにしても
モ「団長さん、可哀想だね…」
愛する人を自分のせいで死の淵まで追いやった後悔と恐怖は私には分かる。
なぜって…。
私もお兄ちゃんに同じことをしちゃったから。
あれは1年前。
ずっと引きこもっているお兄ちゃんになぜか嫌悪感を覚え、暴言を吐いてしまった。
モ「なんでお兄ちゃんは引きこもっているのっ！？気持ち悪いよ！それでも人間！？怪物じゃないの！？いなくなっちゃえっ！」
普段そこまで表情が変化しないお兄ちゃんだが、そのときは顔を少し歪め
シ「ごめん、悪かったな。」
と言うだけだった。
そのあと私はドラマの撮影があり、母は珍しく友達とお酒を飲みに行った。
モ「ただいま〜！」
そうだ。お兄ちゃんしかいなかったんだ。
誰が知るか、バカ兄。
無視するのも嫌なので、一応お兄ちゃんにも報告をする。
モ「お兄ちゃんー！帰ってきたよ！」
「………………………………………………。」
え、無視？ムカつく…っ！
モ「バカどーてー！ニート！ニジオタ！」
「………………………………………………。」
私は少し違和感を感じ、お兄ちゃんの部屋のドアを開けた。
鉄の匂いが鼻につく。
まさかっ！？
モ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！」
そう。お兄ちゃんは自傷していたのだった。
シーツには赤い染みがつき、服は真っ赤に染まっている。
ガクッとうなだれたお兄ちゃんの顔は青白かった。
モ「誰かっ…っ！！助けてっ！」
「モモ！？」
お母さんが帰ってきた。
「どうしたのっ！？ってシンタローっ！！」
お兄ちゃんはそのまま救急車に運ばれ、私はお兄ちゃんに付き添うことになった。
私は気が狂いそうだった。
お兄ちゃんが自傷したのは自分のせい。
どうしよう。
私の中にはその言葉しか思い浮かばなかった。
２日後、お兄ちゃんは目を覚まし私は泣きながら謝った。
すると、お兄ちゃんは優しく私の頭を撫でた。
私の一生忘れない出来事になるだろう。
マ「モモちゃん！カノがっ！」
え！カノさんが！？
カ「ん…。」
カノさんはゆっくり目を開いた。
モ「カノさん！大丈夫ですか！？」
マ「キドに知らせないと」
カ「キド？誰？」
カ「キド…？？マリー、キドって誰？？」
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ラナ - 続き楽しみにしてます！！ (2014年11月5日 21時) (
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作者名：うりうり | 作成日時：2014年10月18日 19時
