【カノキド】blue rain 【カゲプロ】 (ページ5)

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キドside

セトに俺の気持ちが分かるわけがない。

感情が爆発しそうで、俺は病院を飛び出した。

外はまだ雨が降っていた。

パーカーが肌にぴっちりとついて気持ち悪い。

行くあてもなく、俺は路地裏に座り込んだ。

いつも笑って、元気を出してくれたカノ。

自分は苦しいのに、いつも他人の心配をしていて。

とどめもなく溢れる涙を袖で拭った。

だってセト。好きな人の笑顔が二度と見られないかもしれないんだよ？

こんなのいやだっ！

人に見られている感じがして、顔をあげるとガラの悪そうな男二人組がいた。

男1「ねーちゃん、わしらと遊ぶ気ない？」

しまった。目隠ししてなかった。

キ「そんな気さらさらない。どっか言ってくれないか。」

その言葉を発すると男は俺の手首を掴んだ。

キ「ちょっ！何だ！離せ！」

俺が暴れると、男はコンクリートの壁に俺の頭をぶつけた。

キ「くっ…！」

意識はもうろうとするし、力が出ない。

男は無理やり俺にキスをした。

キ「っは！やめっ！」

男はニヤリと笑った。

男は俺のパーカーに手をつけた。

いやだっ！誰か！

こんなとき助けてくれたのは君だった。

今はどうすれば…っ！

キ「いやだっ！誰かっ！」

俺は最後のSOSをだした。