【カノキド】blue rain 【カゲプロ】 (ページ2)

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キドside

その日はカノと買い物に行ってた日だった。

カノと一緒で、途中から土砂降りの雨が降ってきた。

傘も持ってなく、濡れながら走る。

カ「キド！？大丈夫？？」

カノのくせっ毛が雨に濡れて、雫がたれる。

キ「あぁ、大丈夫だ。」

俺は走りながら答えた。

アジトに近い交差点で信号が変わるのを待つ。

カ「ねぇ、キド。雨って好き？」

キ「そうだな…。あまり好きじゃないかもな。」

カノは少し目を伏せて

カ「僕は好きだよ。僕のことを溶かしてくれそうな気がするから。」

信号が青に変わった瞬間、俺達は走り出す。

しかし、俺は気づかなかった。

トラックが、飲酒運転のやつが近づくのを。

「危ない！」

周りの人の声を聞いた瞬間、キキィーッというブレーキ音が聞こえ、誰かに背中を押され前に転んだ。

後ろを見ると真っ赤に染まった君とブレーキの跡。

キ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ！」

なんで…っ！いやだっ！そんなの…っ！

キ「しゅうやぁぁぁぁぁぁっ！！！！！」

いなくならないで。

俺は雨のなか、泣き叫んだ。

真っ赤に染まった君を抱いて。