Episode32 ページ33
Asaid
A「そう…なのかな…」
遊真「だってそうだろ。今そばにいる母さんのことを考えて父さんを助けに行くってなると立ち止まっちゃう、それでも本音では助けに行きたい、そう思ってる。」
遊真「母さんのことも、父さんのこともどっちも大事で大切な存在だからどちらかが傷つくことも悲しむことも嫌で、身動き取れなかったんだろ今まで…」
A「……私は…どうしたら」
遊真「自分のしたいことを正直に伝えればいい、母さんに、あと俺やオサムにも迅さんとかでも手伝ってくれるだろ。」
A「てっ手伝って、くれるの?」
遊真「当たり前だろ?やることもないしな!オサムとかは勝手に手伝うって首突っ込んで来そうだな!」
遊真「で?Aは本当は何がしたいんだ?これからどうしたいんだ?」
A「私……わたしはね、…私は!父さんを!助けに行きたい!私も!待ってるだけじゃなくて!自分で!会いに行きたいよ!」
俯いていた顔を上げ星空を見つめながらそう叫ぶ
遊真「…うむ。そうか!って、また泣いてるのか?ほんとにAは泣いたり、嘘ついたりばっかりだな。」
A「……そうだね。遊真にあってからなんか泣き虫になったみたい。」
遊真「むむ、それは聞き捨てならんのう…まるで俺のせいみたいだ」
A「…いいんだよ。感情をこんなにぶつけることができる相手後にも先にも遊真だけだよ。」
遊真「ん?じゃあAは俺の前だと素直ってことか?」
A「我慢しないってことだよ。」
遊真「んん?まぁ、それはいいことだな!」
A「……そうでしょ?」
ガチャ
修「クガ!Aも!」
A「おっ修くん!」
遊真「ん?どうした?」
修「実は…千佳が…ーーーーーー」
修くんの話によるとやはり千佳ちゃんはボーダーに入ってA級を目指すみたいだ…修くんもそれを手伝うことにしたらしい…
修「僕は、千佳とチームを組んで玉狛支部からA級を目指す!お前も、ていうかAも一緒にやんないか?」
A「?!」
遊真「…。」
修「クガに嘘ついても仕方ないから言うけど、レプリカに親父さんの話聞いたんだ。お前がこっちに来た目的も…」
遊真「残念ながら無駄足だったけどね。俺はもうこっちでやることは無くなった。」
修「だったら!僕にお前の力を貸してくれ!千佳が兄さん達を探しに行けるように!
正直、今の千佳と僕だけじゃA級まで上がるのは難しいそれは僕も千佳もわかってる実力のあるリーダーが必要なんだ!」
遊真「オサムは相変わらず面倒見の鬼だな。相手がチカだからとはいえ」
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作者名:ruu | 作成日時:2021年3月21日 13時