Episode22 ページ23
Asaid
A「確かに…只者じゃ無い感は否めなかったけど…」
遊真「迅さんは、多分相当強い勝てるかどうかやってみなきゃわかんないな。」
千佳「じゃああの人が追ってになったら！」
A「やばいんじゃ…」
遊真「いや、そうはならないよ。」
……
遊真「で？Aは？」
A「！？」ビクッ
遊真「話の流れでAの方の話聞けてなかったし…」
A「……忘れてくれてたらよかったのに。」
千佳「…Aさんは…やっぱり、誰か攫われたことが…あるんですか？」
A「……うん。父親が。」
千佳「！…じゃあ今は…」
A「母さんと2人暮らし…兄弟もいないからさ…」
A「…4年前の大侵攻で、私を庇って父さんは攫われたの。その日から、大切な人を…自分を守ろうとしてくれるような存在を作りたく無いって、必死になって他人と距離を置くようにしてた。」
遊真「…でも、いいのか？」
A「えっ？」
遊真「せっかく距離置いて、今まで誰にも被害を与えないように、1人で逃げ続けてたんだろ？そう簡単に友達作っていいの？いや、俺はいいんだけど…」
A「わかったの、遊真が友達だって言ってくれて、どうしようもなく嬉しくて。…その時わかったの。」
遊真「なにが？」
A「私はそんなに立派な理由で1人で逃げ続けてたわけじゃ無いって…ほんとは…こんな自分を受け入れてくれる人がいない気がして、でも、それを確かめるのも怖かっただけ。だって、心の底から嬉しかった。友達だって言われて…それってつまり、」
A「大切な人を作ってその人が私のせいで傷ついたり、攫われたりするのが怖いんじゃなくて、ネイバーを引き寄せる私という存在を受け入れてくれる人はもしかしたら居ないかもしれないそれを知るのが怖かっただけなの。自分を受け入れてくれる、遊真や修くんがいるってわかったらすごく胸のつっかえが取れたから…」
千佳「Aさんは…私とは……全然違う…。」
A「うん。私と千佳ちゃんは似てるようで全然違う。他人に受け入れられたい私と、他人を巻き込みたく無い千佳ちゃん。どちらにしても私達はネイバーに狙われて大切な人が攫われてその答えに辿り着いた。」
A「やっぱり私より何倍も千佳ちゃんは他人に優しいね。私は他人を巻き込むことは嫌だけど、助けてくれる相手がいてほしい。」
遊真「千佳はなるべく誰にも迷惑かけたくないって感じだしな。」
A「私もその気持ちはわかるけど…それより助けてくれる、信頼できる、信じてくれる人がいてほしいんだよ。これが矛盾してるって奴だね。」
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作者名：ruu | 作成日時：2021年3月21日 13時
