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Episode21 ページ22

Asaid

A「あっ、ごっごめん。いきなり立ったりして…」
遊真「どうかしたのか?」

A「いや…なんでも…ないから。」


遊真「なんだ?Aもチカも誰か知り合いが攫われたのか?」
千佳「ううん、違うの!ちょっと気になっただけ!」
A「…私もそんなんじゃ無いから!」

遊真「2人とも…つまんない嘘つくね。」
千佳「へぇ!?」
A「!!……ごめっ」

遊真「こっちにだけ喋らせてそっちは秘密か…まぁいいや、チカの方は後で修に聞こう…」
千佳「あぁ!ごめん!待って待って!」



千佳「えっとね。ほんとはそうなの…ネイバーに攫われたの、小学校の時仲良くしてくれた友達と私の兄さん。」
A「!!!……千佳ちゃんも…」
千佳「2人が攫われたのは私のせいなの。2人とも私が相談なんかして巻き込んだから…」

私とは全く真逆だ……私は父さんに何も言わなかった…だからなすすべなく父さんは私を庇って連れ去られた…

遊真「なるほどね。だからもう他の人には頼りたく無いって言ってたわけか。ボーダーとかにも.」
千佳「うん。だって、迷惑かけるだけだから…」
遊真「まっ、気持ちは分からんでも無いけどな。」

遊真「俺も今日、オサムとチカとAを巻き込んだし…俺と一緒にいたせいでオサムの出世を不意にしたかもしれない……だとしたら申し訳ない…」
千佳「それは大丈夫だよ!修くんは多分そんなこと気にしてない!」
遊真「ん?」
千佳「自分の意思でやったことだ…お前が気にすることじゃ無い!って言うよたぶん。」
遊真「あぁ、言いそう。」
A「同感…」
千佳「修くんはさっきも自分じゃなくて遊真くんの心配してたよ。」
遊真「あいつは他人の心配と自分の心配のバランスがおかしいからな。」
A「ははは…それただの悪口に聞こえるよ…でも、人のことばっかでいつか禿げてきそうだよね。」
遊真「A……。それも充分悪口だぞ。」
A「……ははは〜」
千佳「ぷっふふっ」

A「学校の時も、真っ先にみんなを守ろうとして…」
千佳「修くんっていつも自分以外の誰かのことを心配してる気がする。」
A「少しは自分の心配もしてほしいよ…こっちが心配になる。」
遊真「言えてるな。そもそも俺のことも心配する理由なんてないのに…」
千佳「!…でも、ボーダーの人が遊真くんを狙いにくるんでしょ?」
遊真「ボーダーが何人で来ようと本気でやれば俺とレプリカが負けるような相手はいないよ。」

遊真「いや、1人だけいるか……迅さん。」
千佳「あのおでこにサングラスの人?」
遊真「そう。」

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作者名:ruu | 作成日時:2021年3月21日 13時

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