Episode2 ページ3
Aside
…変な子だったな…車にはねられて無事だなんて、それに、あの体…
遊真「よっ!」
A「!?えっ!!?」
A「君、さっきの…。」
遊真「いやぁー、さっきはどうもお見苦しいところをお見せして申し訳ない、」
A「あっいえいえ。こちらこそ見ていたのに止められず申し訳ない。」
2人してその場で深々と頭を下げる
A「…!…君、その制服、うちの中学校の…」
遊真「んっ?…??」
レプリカ「どうやら彼女は遊真が向かってる学校に通っている生徒らしい」ボソッ
遊真「!!…なるほど?」
キーンコーンカーンコーン
カーンコーンキーンコーン
A「は!?やばい!…完全に遅刻だ!じゃあね!」
バタバタ
遊真「あっちょっ…忙しいやつだなぁ。」
レプリカ「遊真も急げ、彼女の言った通りすでに25分の遅刻だ」
遊真「おっやべっ!」
タッタッタ
遊真「先に基地見に行ったの失敗だったな。トリガー使っていい?」
レプリカ「それを決めるのは私では無い遊真自身だ」
遊真「じゃっやめておこっ」
Asaid
ガラッ
A「…おはようございます。はぁはぁ。」
先生「青柳さん、おはよう。珍しいですねどんなに遅くても1分前には座ってるのに、25分の遅刻ですよ?」
A「すっすいません。」
先生「何かあったんですか?」
A「いや、事故が…」
先生「とりあえず今日のところは許してあげます。何かあるならすぐに学校に連絡入れてくださいね。電話したらお母さんが心配してましたから。」
A「はっはい。」
母さん…、
あの日、父さんが行方不明いや、連れ去られた日から母さんは私を守ることに必死になった。何故かトリオン兵から狙われる私のために一度三門市を出ようと母さんが言ってきた。私はそれに猛反対した。
異世界からのゲートが開くのはこの三門市近辺。
連れ去られた父さんがもし戻ってくるとしてもここに私達がいないと父さんが1人になってしまう。
子供みたいに、いや、実際子供だったんだ。あの頃の私は、自分のせいで他の人に被害が及ぶのが怖い。だから誰にも話さず1人で逃げ回っていた。
だが、結果的に父は私を庇い連れ去られた。
子供ながらに必死に考えてわたしは、ここに残らないと!そう思った…
母さんに泣きつきどうにかして三門市で生活している今は、全て私の子供みたいなワガママのせいだ。
父さんが連れ去られ、母さんを泣かせて、今でも心配ばかりかけている。
私は今なにをしているんだろうか。
ここでなにをしたいのだろうか。
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作者名:ruu | 作成日時:2021年3月21日 13時