Episode13 ページ14
Asaid
三雲くんが話してくれた千佳ちゃんのこと、
私と同じでボーダーができる前から狙われていたこと…
周りの人に助けを求めても本気にしてもらえなかったこと…
そんな中で信じてくれるたった1人の友達がある日突然行方不明になったこと…
それ以来人に助けを求めるのが怖いと思ってること…
修「千佳は他の人を巻き込みたくないらしい。他人を巻き込むくらいなら1人でネイバーから逃げ続けるそうゆうわけわかんないやつなんだ。」
遊真「ふむ。あれ?俺は巻き込まれていいわけ?」
修「お前はネイバーだし、僕が巻き込んだからいいんだ。」
遊真「ふむ。ならいいな、」
A「…ふふっじゃあ私も巻き込まれていい?」
修「えっ!青柳さんはほら!申し訳ないし!」
遊真「なんでAには申し訳なくて俺には申し訳なくないんだよ…」
A「ふふっ…」
遊真「しかし、チカやAはよく1人で逃げられたなトリガーもないのに。」
修「それなんだけど、あいつは自分を狙うネイバーの居所がわかるらしいんだ。今まで半信半疑だったんだが…迅さんの話を聞いて思ったんだ…もしかしてそれって…」
遊真「あっサイドエフェクトか…」
A「…サイド…エフェクト?」
修「あぁ、トリオン能力が高い人がたまに持ってる不思議な力みたいなものだよ。」
A「…不思議なちから……」
遊真「Aはどうやって今まで逃げていたんだ?」
A「私はずっと走り回って……あっそうか、私のこの目は…サイドエフェクト…」
遊真「ん?チカと同じようにサイドエフェクトがあるのか?」
修「そうなのか?」
A「…たぶん。私、昔から目がよくてすごい遠くまで細かく見えるのそれに、意識すれば家の中が透けて見えたりする時があって……何年か前まで使いこなせてなかったんだけど…」
遊真「なるほど…その力があったから近づくネイバーにすぐに気づいて逃げれたわけだ。」
A「…うん。そういえば、三雲くんは千佳ちゃんを助けたくてボーダーに?」
修「いや、別にあいつを助けたいわけじゃ…僕は街を守るために…」
A「……ふふっ…そっか、そっか。」
遊真「お前つまんない嘘つくね。誤魔化す必要ないだろ、誰かを助けたいっていうのは立派な理由じゃん。」
そう言って少しブー垂れてる遊真
A「世界中の人が三雲くんみたいな人ばっかりだったら、人を信じるのなんて簡単なんだろうな…」
修「僕がボーダーになったのは…そんな立派な理由なんかじゃない、何もできない自分に腹が立ったからだ。それに僕はそんな立派な人間じゃないよ。」
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作者名:ruu | 作成日時:2021年3月21日 13時