Episode10 ページ11
生まれてはじめてできた友達、
少し照れくさいけど、胸がぽかぽかする。
こんなに友達という言葉に救われた日はないだろう。
………
……
駅
…
遊真「ほうほうこれが駅ですか。電車に乗るという。」
修「いや、ここは四年前の大侵攻で放棄された駅で、今は警戒区域になってる。電車はこない。」
遊真「ほう。」
修「ボーダー基地を中心にした、ある一定の地域は基地周辺に誘導されたゲートから現れるネイバーと戦うためのいわば戦闘区域みたいになってるんだ。」
A「…その警戒区域を回避する形で新しい線路が引かれて、駅がつくられてる。現状ここは誰も来ない場所だよ。」
遊真「ふむ、電車は来ないのか。少し残念だ…」
千佳「ん?遊真くん、もしかして電車に乗ったことないの?」
遊真「ないよ。だって俺はネイ…」
修「あ!あぁ!そうだ!なんでお前達一緒にいたんだ?しかも青柳さんまで…」
千佳「あっあぁ、うん、えっと、待ち合わせの橋の下で知り合って…」
遊真「自転車を押してもらって川に落ちた。」
A「私は、警報がなってそしたら警戒区域に近づく千佳ちゃんを見かけて…」
遊真「Aが千佳のところまで案内してくれた。」
修「んん?さっぱりわからん。…まぁいい、人まずお互いの紹介をしておこう。」
修「こっちは雨取 千佳、うちの学校の2年生僕が世話になった先輩の妹だ。」
千佳「よろしく。」
修「こいつは空閑 遊真最近うちのクラスに転校して来た、外国育ちで日本についてはまだよく知らない。」
遊真「どうもどうも!」
千佳「へっ!修くんと同級生?じゃあ年上!ごっごめんなさい!私てっきり年下かと…」
遊真「いいよ。別に年の差なんて。」
修「でこちら隣のクラスの青柳Aさん…僕もあまり話したことはなかったんだけど成績はいつも上位で頭がいい。」
A「あっどうも、三雲くん知ってたんだ私の成績…」
修「一応有名人だからうちの学校じゃ、」
A「ん?」
千佳「…あっあの、」
A「?どうしたの?あっもしかして初対面で千佳ちゃん呼びは嫌だった?!」
千佳「あっいえ!それはぜんぜん!そうじゃなくて、遊真くんが言ってた…あの、私を助けようしたって…どうしてですか?」
A「…私、たぶん千佳ちゃんと一緒なんだ。」
千佳「!?…それって…」
修「…じゃあもしかして、青柳さんもネイバーを引き寄せる体質なのか!」
遊真「?…ふむ。ネイバーを引き寄せる、ね。」
A「うん。私は子供の頃からネイバーに狙われていた…」
……
A「詳しく話すよ……私のこと…。」
88人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ruu | 作成日時:2021年3月21日 13時