謝らないといけないこと ページ26
……
…
忍田「鶯くん。君はまだトリオンは残ってるか？」
A「えっ？」
忍田「迅から君にはなるべく三雲くん達のフォローに回らせろと言われている」
A「……いけます。」
迅さんか言うなら
私はまだ必要な駒なんだ…
なら、まだ…
まだ、
やらなきゃ…
……
…
…
チビレプリカ「A、もうすぐ修達C級がこちらに到着する」
A「今の状況は聞いたけど………間に合いそう？」
チビレプリカ「間に合わせるんだ」
A「…ウン」
シュンシュン
Aは
先程忍田本部長が開けた穴から本部を出て
グラスホッパーを惜しみなく使い
三雲の所へ急ぐ
……
…
初めて会った時、
変な子だと思った。
C級なのに、トリガー使って。弱いのに戦場にいて。なぜかネイバーと一緒だったし。
それに、
「勝ち目が薄いからって逃げるわけには行かない！」
「それは目の前で人が襲われてたら、やっぱり、助けに行くと思います！」
彼には
信念がある。
自分をまげない。そんな信念。
他人のことには首突っ込むくせに、自分のことはからっきし
そんなところが
蓮に…似ていた。
だからだろうか、
勝手に…
重ねていたのだろう。
蓮と、三雲くんを…
今でも目覚めない、弟への
…罪滅ぼしを
私はもしかしたら
最初から
蓮への罪滅ぼしとして
彼の手助けをしていたのだろうか…
…
嫌な感情がグルグルと心を渦巻く
頭がガンガンして息が上手くできない。
はやく、はやく三雲くんの所へ行かないと行けないのに…
身体からどんどん力が抜けていく
…
でも
だとしたら…
とんだ迷惑女だ。
勝手に重ねて、勝手に助けて、勝手に償った気になって…
それで解放されると思ったのだろうか？
それで許さると思ったのだろうか？
関係ない彼に
私はエゴを押し付けていただけだ…
私は果たして、
【三雲修】を助けたいんだろうか
それとも、
【鶯蓮】を助けたいんだろうか
……
…
A「うっ…」
チビレプリカ「A！時間がない！」
A「……あぁ！もう！！！」
今はそんなのどうだっていい
三雲くんを助けたい、蓮も助けたい、
これが私の蓮への罪滅ぼしだったとしても、それでも私は助けなきゃいけない。
いいや、だからこそ…
彼を…死なせるわけには行かないんだ。
謝らないと、
彼を三雲修として見ていなかったこと…
私の償いに利用していたこと…
ぜんぶぜんぶ……
そしていつか、蓮にも謝れる日が来ると信じて…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蚊帳 - 気長に抗酸化待っています！ (2022年9月15日 21時) (
レス) id: e110b29402 (このIDを非表示/違反報告)
みなか - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年6月8日 22時) (レス) id: 8f3f0cf387 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 続き待ってます！ (2021年12月28日 12時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 他作品に失礼します。ホリミヤの｢うるさい。あとやかましい。｣の作品の方はもう更新されないのですか？ (2021年10月28日 18時) (レス) id: becaa0688f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ruu | 作成日時：2021年9月20日 15時
