醜い私とその他もろもろII

対人型 ページ20

…

A「やっぱりじゃあ、私も人型を…」

チビレプリカ「だが、今いる人型はすべて多対1の状態でボーダー隊員と戦っている、味方が多い分有利なはずがAには邪魔でしかない」

A「いや、確かにそうだけど…」

チビレプリカ「なにより、少し働きすぎだ。トリオン量にも限りがある、新型をこれだけ討伐してそれでも、あまりあるトリオンの量だがそれは新型だからだ。機械的な動き、19体も倒してきた経験から楽な倒し方、攻撃パターンの予測、それらができているから今の今まで無傷で、しかも1人でラービットを大量に倒すという偉業が成し遂げれたわけだ。」


A「レプリカ先生は厳しいな…」

チビレプリカ「迅が言っていたようにボーダー本部へ狙われたC級の避難が行われるならここら一帯のラービットの討伐は益々重要になる。まだ一息つけるわけではないが、無理しない程度に迅の指示を待ちつつ新型の討伐を続けよう。」



そう、

迅から通信で新しい指示があるかと思ったがAには結局変わらずラービットと他のトリオン兵の処理、

ボーダー本部基地周辺を隈無く捜索し、1匹も残らないよう潰していって欲しいと言うものだった。

なにより、ボーダー本部から半径約1km以内で行動しろと言う…


警戒区域は半径数キロある、1キロ以内と制限されたらほんとに本部付近しか守れないではないか！


A「不満だ……みんな、無事だといいけど…」


ザシュ

シューー


チビレプリカ「……今ので20だな。」

A「もう数えなくてもいいよ…」

……

…


ザザっ

迅『鶯、今すぐ本部に向かえ』


A『……っどうしたんですか？』

迅『本部基地に人型が侵入した』

A『！？……鶯、了解。』


バッ

迷うことなく本部へ入り人型の処理に向かうA


ドガンッ

外壁が壊れる音が響く


チビレプリカ「Aこっちだ…」

A「あっちには一般職員やエンジニアが…」


ダッダッダッ

……

…


バゴンっ


エネドラ「おうおうウヨウヨいるじゃねーか、能無しのネズミどもが！！」


チビレプリカの予測通り通信室に現れた人型


A「……みなさんは指示に従って避難を」

A(どうやって入ってきたかしらないけど…とりあえず避難するまでは守りの姿勢で…)


エネドラ「おいおい、こんなチビが相手か？もっとマシなトリガー使いはいねぇのかよ！」


……

…


沢村「通信室で鶯隊員が人型ネイバーと抗戦中…そのおかげで人的被害はまだゼロです。ですが、ジリジリと押されて研究室方面へ移動中」

忍田「そうか！鶯くんが間に合ったか！」

ちっこいの？！→←新型キラー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す