婚約者から愛される方法【五条悟】

雪 ページ25

貴方「ユキくん、見てください
もう2月ですよ」



志乃姉様の子、雪葉くん。
実は姉様が巫女さんにこの子を渡して姿を眩ませてしまった。




貴方「…だめ…ですね」




雪葉「んまぁ！」




もうすぐ1歳になる。




雪葉「まんまぁ…」




貴方「貴方は本当に可愛いですね」





悟くんといるとヒシヒシと伝わってくる。
私を愛そうとしてくれてる努力と、無理だという葛藤が。




「A様、志乃様が…」



貴方「え？」




私は雪葉くんを抱えて廊下を走る。




貴方「志乃姉様！！」




志乃「……A「今までどこに」やっぱりっ…駄目だった…」



貴方「え？」




志乃「私っ…悟のこと

愛してるの…」




何処かで分かってた。




貴方「志乃姉様、
私なら大丈夫です。

雪葉くんも当面の間私が預かります」




志乃「でも…「あなた方が幸せなら、それでいいのです」嫌よ」




もう…悟くんのああいう顔を見たくない。




貴方「父様、母様には内密にしましょう。
私から悟くんにお伝えいたします。

さぁ、早く」




私は使いの者を呼ぶ。





貴方「志乃姉様を私の家まで」




「畏まりました」




貴方「この事は内密に」





志乃「待って！」





私はいつも通りに微笑む。





貴方「大丈夫ですよ、姉様。
きっと…きっとうまく行きます」





…どうして、私は。





雪葉「んまぁ」




貴方「行きましょう、ユキくん」

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