婚約者から愛される方法【五条悟】

会議 ページ16

母「志乃が他の男性との子を身篭って…はぁ「お母さん！」うちの…娘が…こんな…」




父「それで五条家のご当主は縁を切りたいと？」





悟「いいえ…僕らは全員謝罪すべきだと思ったんですよ」




悟くんは私に頭を下げる。




貴方「え…えぇぇ、え？！お姉ちゃんまで！」




志乃「ごめんなさい！！
Aの優しさに漬け込んで悟との関係を持って…
貴方が悟を愛してることを知らないふりして…ごめんなさいっ…」




お父さんは立ち上がって、私の目の前に座る。




貴方「お、お父さ「すまない」え」




父「痛かっただろう」



手を優しく握られる。
温かくて、大きい手。




貴方「いいえ…いいえっ…
全く痛くなかったです」




幼い頃から厳しく育てられた。
だから抱っこされてるお姉ちゃんが羨ましかった。




父「結婚も強制はしない…」




母「…貴方」




父「これまでこの子はずっと私達の為に犠牲を払ってくれた」




私は悟くんを見る。





貴方「私は悟くんとは「嫁に来れば？」え？」




悟「…悪役、買うんじゃないわけ？」



志乃「な、なんの話？」




でも悟くんは私の事嫌いじゃん。





貴方「…結婚、予定通りします」




父「そうか」




悟くんはやっぱり優しい。





貴方「悟くん、待って」




悟「歩くの遅すぎ、重りでもついてんの？」




貴方「いいの…ホントに」




悟「なに？やなの？「もう婚約破棄なんかしてあげないよ？」…いいって」




ホントに昔からぶっきらぼうで、
適当で、




貴方「バカだな…悟くんは
お姉ちゃんと素直に結婚すれば良かったのに」



悟「バカはオマエだろ、
幸せになれるチャンスのがして」




たまに見せてくれるこの笑顔が私に生きる糧をくれる。





私の事好きなんじゃないかって、錯覚させてくれる。

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