婚約者から愛される方法【五条悟】

悟side ページ15

志乃「私の代わりに…Aが罰を受けてるの。

その代わりに生ませてやるって、結婚は許さないって言われた」




栗宮家の当主は厳格で有名だった。
それも俺は知ってた。



悟「なら…堕ろせば」



志乃「なに…言ってるわけ？」



悟「というかオマエホントにソレ、
俺の子？」




志乃「！！」




志乃とする時は絶対に避妊してた。




悟「まさか…嘘ついてないよね？」




罰を受ける。
その内容を俺はよく知ってる。




志乃「でも「DNA鑑定してやってもいいけど？」私は悟のこと愛してるの！！

愛してるけど…っ私の旦那さんになれないじゃない！！」




こうでもしないと、という言葉がついてきそうだな。




悟「…あいつになんていいわけすんの？」




志乃「っ…」




悟「あいつなら笑って許すんだろーけど？
バカだから」



俺は綺麗な志乃の顔を掴んで笑う。




悟「僕を欺くなんて…良い度胸してんじゃん」




志乃「ごめ…んなさぃ…」




最悪だよ。
惚れた女にまんまと嵌められそうになった。





悟「聞いてたんでしょ」




Aは俺の隣に座って、頭を下げる。




貴方「ごめん」




悟「何、また自分のせい「心の底でホッとした自分がいたの」…」




貴方「悟くんはっ…辛いのに…」




そう言って涙を流す。




貴方「私っ…最低だ…」




それなら俺は最悪の最上級だろ。
俺は雑に抱き寄せて背中を擦る。




悟「…泣くな」




貴方「悟くんも…泣いてるくせにっ…」




悟「振られたんだから…泣かせろ」




貴方「ごめんねっ…」





何こいつ、ほんと。






悟「オマエが謝んな、ブス」




意味分かんない。

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