【急募】:異世界への対処法 ２ 〈ポケモン×ツイステ〉

２ー慰問グリーティング ページ47

現在トレイ先輩は、自室で療養中とのこと。既にケイト先輩もお見舞いに来ていたのか、何やら話し込んでいる様子だった




「失礼しまーす」

「クローバー先輩…大丈夫ですか？」

「おう眼鏡！シケたツラ拝みに来てやったんだゾ！」

『こらっ』



怪我人に対してなんてことを。軽くグリムの頭を小突いて、先輩の方へ向き直る




『トレイ先輩……怪我の方は』

「ああ、階段から足を踏み外したんだ。受け身をとりそこね右足を派手にやっちまった。しばらくは松葉杖生活だな」

「えっ…！それ割と重症じゃないですか！」

「あぁ。今年のマジフト大会……俺は見学になりそうだ」



……回復のわざが人間にも効いたらな。そんな事が脳を過る。なんでもトレイ先輩はマジフト大会の主力選手だったようで、また一から選手を選び直さなければいけないらしい

まあ、その言葉に複数名が反応していたが




「なんだい君達…怪我人の部屋にどやどやと集まって」

『！リドル寮長』

「監督生…君も来てたのか」



幼馴染としてトレイ先輩が心配なのか、食べたいものがあるかとか具合はどうだとか…介抱している内にふとこんな会話が聞こえてくる



「そんなに心配しなくて大丈夫って言ってるだろ？」

「でも、その怪我はボクのせいで……」




……ボクのせいで？




「どういうことッスか？」

「……用事があって、昼休みに3年生の教室に行ったんだ。その時……

階段から落ちかけたボクを庇ったばかりにトレイが怪我を……」

『！』




つまり、狙われたのはリドル寮長の方だ。


……おかしい。こんな立て続けに事件が起こるだろうか。眉間に皺を寄せ益々眼光が鋭くなる私を見て、ふなっ…！とグリムが小さく声を漏らす。いけない、ちょっと顔が険しすぎたみたい




「まーまーリドルくん。そんな暗くなってもしょーがないって。トレイくんの怪我は残念だけど、その分リドルくんが超頑張ればいいじゃんっ！」

「あ、あぁ…そうだね」

「ささ！もう怪我人はゆっくり休ませてあげよ〜退散、退散〜」


疑問は募るが、トレイ先輩の部屋から退出しハーツラビュル寮の談話室へと向かった。

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