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11話 ページ12

いつも通り。





人から気味悪い目で見られるのは。









普通じゃない。





お母さんは私によくそう言った。





聴きたくなくても聞こえる周りの声と





能力のせいで嫌でも頭に入る相手の気持ち。





死んでしまいたい。





いつもならそうだ。






でも、今は隣を見ると、





今日あったばかりの包帯さんがいて、






こんな私に笑顔を向けてくれる。





変人。






でも、太宰さんのおかげで。





私はいつもと何か違う気がした。






気がしただけだけれど。






それでも聞こえてくる声はある。





もう慣れた。





でも、その声を聞く度。





私は人じゃなくなっていく気がした。





結局。







私は変われない。









太宰さんに、もう帰ろうかと言われ、





初めての帰り道。





武装探偵社。





まず、人の仕事を見るのなんて。





いや、私も手伝いをしなければいけないのだ。





太宰さんはこうだけど。






もし、探偵社の皆さんに





気持ち悪いと思われたら……。






怖い。






ギュッ。






太宰さんの服の裾を掴む。






太「ん?どうしたんだい?」




ずっと下をみる。




「……………」





太「大丈夫。みんなは君を受け入れてくれるよ。」






「……………怖いです。」






怖かった。






私は勝手に太宰さんに抱きついてしまった。






「わっ…すいません。」






太「まったく、君は心配症なのだね」





そういって優しく抱きしめてくれた





太「包帯さんを信じたまえ。




君は1人ではないのだから。」





あぁ。





やっぱり。






暖かい。

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霜月奈夢(プロフ) - もちこ。さん» はい、しっかり外れています。大丈夫です。 (2017年5月30日 22時) (レス) id: 93625887de (このIDを非表示/違反報告)
もちこ。(プロフ) - 霜月奈夢さん» わざわざ教えて下さりありがとうございます!!いまいち使い方がまだ良くわかっていなくて………確認してチェックを外してみたのですが、これで大丈夫でしょうか? (2017年5月30日 21時) (レス) id: b54354e75e (このIDを非表示/違反報告)
霜月奈夢(プロフ) - オリフラ外れていません。違反の対象になります。 (2017年5月30日 21時) (レス) id: 93625887de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちこ。 | 作成日時:2017年5月20日 6時

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