演劇部…カラ松 ページ8
「A。頼みがあるんだが…」
ある日の放課後。
同じクラスのカラ松くんがいつものキリッとした眉毛を、困ったように下げてやってきた。
「どうしたの?」
「実は今度、演劇部で劇の発表があるんだが…プリンセス役の女子が出れなくなってしまってな。
それの代理を、やってほしいんだが」
カラ松くんの口から出たのはまさかのスカウト。
そんな重大な頼みだったとは。
「い、いやでも…私、演劇ってやったことないし…」
「大丈夫だ！オレがしっかり教えてやる」
「でもそれって主役、だよね…?そんな重要な役、私に任せちゃだめだよ」
「いや、Aしかいないんだ！頼む、この通り」
バッと頭を下げるカラ松くん。
困ったなぁ…私、目立つのとか苦手なのに…
「…じゃあ…この後、一回試してみてもいい?
それで考えてみる」
私がそう言うと、「本当か!」と嬉しそうな顔をするカラ松くん。
「じゃあ早速行くぞ！」
「え!?ちょ…」
カラ松くんに連れてこられたのは学校の体育館。
渡された台本のページをパラッとめくっていくと、びっちりと書かれている姫のセリフ。
やっぱり出番多いんだなぁ…自信なくなってきた。
ちなみに、カラ松くんは王子様役。
王子様はお姫様と最終的に結ばれることになるのだけど…
「あぁ、これこそまさしくディスティニー…
共に遠くへ行こうじゃないか、プリンセス!」
板についた彼の演技。
普段ならイタい彼のセリフも、演劇に取り入れればなんてことない。
演技をするカラ松くんはとってもかっこよくて、イキイキしてて、憧れた。
(…すごいなぁ)
*
「すごいなA！上手いじゃないか！」
私の精一杯の演技をカラ松くんはすごく誉めてくれる。
本当はカラ松くんの演技と比べたら、私のなんか全然ダメなはずなのに。
「あの…カラ松くん」
台本をカバンにしまっている彼の背中に声をかける。
「ん?何だ?」
「…げ、劇…やってもいいかな」
そう呟くと、彼はピタリと動きを止めてこちらを振り返った。
「やってくれるのか!?」
「うん…やりたい」
とたんにパアッと顔を明るくさせて喜んだカラ松くん。
そんなカラ松くんをもうちょっと近くで見たかったから、なんて、絶対言えない。
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あお - おそ松兄さん…剣道部のがかっこよかったです！私は過去に体育委員と放送委員やってたので大好きなおそ松兄さんで見れて幸せでした！ (2018年4月4日 23時) (
レス) id: 7457b0c918 (このIDを非表示/違反報告)
風が凪ぐ - 私もリクエストいいですか？ (2017年9月1日 19時) (レス) id: 6255028c97 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっきー大魔王 - リクエストいいですか？ カラ松で陸上部でお願いします！ (2017年8月22日 22時) (レス) id: b15a1e4066 (このIDを非表示/違反報告)
闇月ゆう(プロフ) - この作品今日知って一気読みしちゃいました！英語部の英文訳したら確かにドキッってきますね！！もう全松イケメンすぎて死にそうです… (2017年8月20日 10時) (レス) id: 37c43119a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんねこ＠午後ティーを午前に飲むアホの子(プロフ) - 吹奏楽部員としては嬉しいものでした！ありがとうございます。 (2017年8月20日 9時) (レス) id: 58666363fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤沢 | 作成日時：2017年7月28日 22時
