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第25話 ページ26

「屋敷には誰も戻ってない…ですが」

不安になって声が自然に小さくなる。

羽風先輩がいない。

この状況で、それはつまり_______________

「薫くんは確か、守沢くんと薪を取りに行ったんじゃったか」

「ああ!月永を探している時に屋敷の裏に物置があるのを見つけてな!そこに薪が用意されてたのを知っていたからその担当をになったのだ!」

守沢先輩が順を追って説明し始める。

「薪をゲットした俺達はそのまま屋敷の裏口から入ろうと思ったのだが、遠くに天祥院達が見えたから、俺がそちらに加勢しようと羽風に言ったのだ。しかし、自分はとりあえず薪を中に届けてから向かうと言われたので、俺は羽風が裏口の扉を開けるのを見届けてから天祥院達に合流したんだが…」

守沢先輩が顔を暗くする。

「俺は…あいつが屋敷の中に入ったと思って…そのまま…」

「…まぁまだ何処かを彷徨いてるだけかもしれんし、前向きに捉えんか?」

「…そうですねぇ、とりあえず我々は濡れた身体を拭きましょう。このままでは風邪をひいてしまいます☆」

ほら英智も!と言って天祥院先輩の服を拭いていく日々樹先輩。

「嬢ちゃんも濡れておるな。わざわざ我輩たちを玄関先で待っとらんでも良かったのに」

「すみません…じっとしていられなくて」

ブレーカーも見つけられなかったんです、と言って謝った私の頭をタオルで優しく拭きながら朔間先輩は言った。

「気にしなくてよい。嬢ちゃんは出来る限りのことをやったんじゃろう?」

真っ赤な瞳に見つめられ、心臓が鷲掴みにされたような錯覚を覚える。

「はい…すみません」

すると先輩はぽんぽんと頭を撫で、1度部屋に戻って着替えてくると言って広間を出ていった。

_______________

個人的な話で申し訳ないですが
明けましておめでとうございます!
この先ものんびりと続けて行くので、少しでも面白いと思って頂けたら最後までお付き合いして貰えると幸いです!
(ついでに下のお星様をぽちりとして貰えると嬉しいです…)

まさか新年早々最推しのシーンを書く事になるとは思っておらず落ち込んでいる
なつほでした!

第26話 追記→←第24話



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卍みきちゃま卍(プロフ) - スーダンみたいで好きだ... (2019年8月23日 9時) (レス) id: 139c03c43b (このIDを非表示/違反報告)
捕鯨船(プロフ) - 報告ありがとうございます!修正しました! (2018年2月3日 19時) (レス) id: b2d51ee9ad (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@Cherry blossom(プロフ) - それと、38の時"1日しかに7人"となっていました。最後に47のところ"彼を手負いの状態で彼を"となっていました。続編も楽しみにしてます! (2018年2月3日 19時) (レス) id: bd93821e26 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち@Cherry blossom(プロフ) - コメント失礼します!原作も読んだことあるのですが、また違ったキャラで読むと面白くて、とても良かったです!いくつか気になる点があるのですが、12の時"高峰"となってますが正しくは"高峯"ですよ〜。 (2018年2月3日 19時) (レス) id: bd93821e26 (このIDを非表示/違反報告)
海希 - あ、あと、この事件を知ったあと学院の人達がどんな感じなのか気になります!! (2018年1月25日 22時) (レス) id: 426add2276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつほ | 作成日時:2017年12月21日 2時

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