【そ.ら.る】補聴器を拾ってくれたのは【歌.い.手】

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〜そらるside〜


今日は外に出かけようか。

そこまで外に出るのが好きではない俺は

珍しく散歩したいという気分になった。

totoさんのおはようツイートに裏垢でいいねとコメントしてから

外へ出る

だから本当になんとなくぼーっと歩いていた。





ードンッ

ぼーっとしていたせいで女性とぶつかってしまった。

そ「…あっ。すみませ…ん？」

ぶつかった衝撃で倒れてしまった女性は

小刻みに震え、過呼吸になっていた。


そ「え。大丈夫…？いける…？」

何度か話しかけてみるが聞こえていないようだ。


……どうすれば…。

ふと目に付いたのは俺の足元に落ちていたワイヤレスイヤホンのようなもの。

手に取り少し見てみるとどうやら補聴器のようだ。

あまり見たことがなかったからよくわからなかった。



もしかして彼女は…








そ「…はい。これ。つけて。」

差し出すとしばらくして震える手で耳に補聴器をはめた。


『……ハァッ…ハァッ…ハァッ』

まだ過呼吸だが少しは落ち着いたかな。





俺の家……

俺の目線には手前に信号があってそれを渡ると俺の家がある。


そ「…とりあえずそこ。俺ん家においで。

落ち着くまでいていいから。」

彼女が持っていたスーパーの袋を片手に持ち、


彼女の背中をさすりながら俺の家へ向かった。

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