だいたい上手くいく【今日から俺は！！】

第4話 ページ6

【三橋 side】


『あぁっ！！もしかしてあの時の水い(もごもごふぐぐぐ)「あ"ーっ！あぁーっ！分かってる！うんうん、Aちゃんが言いたい事よーく分かるよォ！！でもちょっと黙って聞いててもらっていい……？」(コクコク ブンブン)』


Aちゃんの口をアイツの時と同じ様に手で塞ぐと圧力をかける。


「んで、俺は今日からツッパリだって事を誰にも知られたくない訳。だからこの事は誰にも言うなよ……？絶対にだからな。」

『(コクコクコクコク ブンブンッ)』

「よぉーし。分かったならいいんだ。ってぇ事で〜、A。お前は今日から俺の相棒、つまり仲間だ。」


Aの肩に手を置き寄りかかる。


『な、何故私と三橋君がその様な関係になるんでしょう……？』

「何でって秘密を共有してるんだからそうだろ？」

『で、でも私達昨日出会ったばかりですし……。お互いの事もよく知りませんし……。そ、そんな相棒とか、』

「ノンノンノン、出会ったばかりとかそんなモン関係ねーぜ。そういうのはこれからだって築いていけるんだからよっ。これも何かの縁だ……よろしく頼むぜ！(ブンブンッ)」


ガッツリAの片手を握って上下に勢いよく振る。


あっ、これめっちゃ揺れるわ最高。


『……、分かりました。でも相棒って……主に何をすればいいんですか……？』

「常に俺と一緒に行動する事！まぁ、出来る範囲でな。」

『そ、そうなんですか……？よく分からないですけど、こちらこそよろしくお願いします……。』


フッ……。実に簡単だ……。簡単すぎるッ！！

俺に同伴させる事で監視の目が行き届き、尚且つ癒しをも受けられるという素晴らしき可憐な作戦だッ！

つか、この子結構天然？っていうか、まぁ…………悪く言って馬鹿だな。

いやはや、これで１つ問題は解決した訳だが…………。

面倒くせぇのがアイツだな伊藤の野郎。

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