だいたい上手くいく【今日から俺は！！】

第2話 ページ4

【A side】

キーンコーン、カーンコーン…………

朝礼の始まりのチャイムが鳴る。


今日は椋木先生が言っていた転校生が来る日ですね。

一体どんな人なんでしょう……。

ドキドキしてきました……。

ツッパリさんじゃないといいんですけど、、、





「えーと、それでーは……こちらはー…………外人さんでは？「ないです。」ハーフ……？「純日本人です。」ということは……？「ツッパリです。」……はい、という事で純日本人のツッパリ三橋 貴志君です！」

「ども〜〜！」


賑やかだった教室が一瞬で凍りつく。


…………って、全然 全く キッパリ バッチリ ツッパリさんじゃないですかぁああああっ！！！！

ひぃぃいいいっ！！

あまり関わらない様にしたいですっ！！


クラス中が歓迎しているとは言い難い拍手で迎える。


すると、


「あっ」


そう、バッチリと 目 が 合 っ て し ま い ま し た 。


「あっ。……とは？「な、何でも無いっす。」」


私早々に目を付けられてしまいました⁈

椋木先生が頻繁にズボンのベルトを弄る。


「あれ、もう1人転校生が来るはずなんだけどな。」

「え？初日から遅刻っすか……？」

「そうなのかなぁ。」


ツッパリさんなのに遅刻とか気にしてるんですかね……？

案外真面目なツッパリさんなのかも…………？


「んー、じゃあとりあえずー……、あのー……、三橋君から挨拶貰っちゃおうかな。」

「ういっ。えー……、三橋 貴志です。えっとまぁ、見ての通り？前の学校の時からずっとツッパってますけど。まっ、基本的には、平和主義のツッパリで。あんまりこう、喧嘩とかそ《ガラガラガラガラ》？」


突然、三橋側のドアが開き、生徒達及び三橋本人にも衝撃をもたらした。


「伊藤君……？」


三橋と伊藤は互いに目を見開き


「ッ！！お前も……今日からツッパ「だぁーしゃあしゃあしゃあああッ！！」」


三橋は大きな奇声をあげて伊藤の口を自分の手で塞ぐ。


えっと……、このお2人方は知り合い、というか……、仲良し、……なんですか……ね？

それに伊藤さんて方もツッパリだなんて……。

しかも髪型がすごく、何というか……、個性的です。


「テメェ、つかなんで遅刻したんだえェ⁈」

「迷ったんだよ！！」

「宮本のつもりかよテメェ！」

「いや、それ武蔵。武蔵の事っ？あんまりそう言わないかなっ。」


睨み合う2人に弾き飛ばされた椋木先生は教壇に倒れた。




……のではなく、自分から滑り込んだ。

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