だいたい上手くいく【今日から俺は！！】

第13話 ページ16

【A side】


「い、色々あるんだよっ！！取り敢えずだなっ！アタシの言う通りにしとけ！！」

「アタシからもよろしく頼むっス、A！」


何故かは分からないですけど京子ちゃんと明美ちゃんは2人にスケバンだって事を知られたくない事情があるんですね……。


『大丈夫ですよっ！よく分からないですけど、お友達の秘密は絶対に言わないですっ！』

「ハァァ"ッ……⁈と も だ ちぃぃいっ⁈(こんな可愛いスケバンでもないデカ女がアタシの初めての友達だとぉっ⁈/// なんだよこのゴツゴツのヤクザが甘々のスイーツ食べるかの如く何とも言えないキュン感な展開はァアッ⁈)」


京子は突然もの凄い形相で叫ぶ。


えっ……、そんなに嫌でしたかッ⁈⁈

確かにお友達だなんて思ってくれないだろうな、とは思っていましたがそんなに嫌がられるとは思ってませんでした………………、


『……っ！(しゅんっ)』

「(ボソッ)き、京子さん……。明らかにA落ち込んでるじゃないっスか！そんな言い方するから……」

「(ボソッ)う……るっせぇ！アタシはそんな友達だとか作らねぇし要らねぇに決まってんだろっ⁈///」

「(ボソッ)アタシにはしっかり聞こえてたっス、京子さんの心の叫びが。素直にスケバンじゃない友達が初めて出来て嬉しいって言えばいいじゃないっスか……。」

「あ、明美は黙ってろッ！！/// と に か く だなっ！」


京子はAの目の前に立つと下から見上げるようにしてAの目を見つめた後、パッとそらして照れたように頬を掻いた。


「そ、その。アンタの事は……、(仮)友達って事で……。/// いいかっ！"(仮)"だからなッ！勘違いすんじゃねぇぞっ⁈」


何だ……、全否定されてなくて良かったですっ！

仮だって何だってそう言ってもらえただけで嬉しいですっ


『(パアアッ)はいっ！"(仮)"ですねっ！！絶対に秘密は言いませんっ。約束ですっ』

「そっ そうかよっ……/// じゃあ、約束って事で。」

『はいっ』

「……明美、A。……そろそろ本題に戻るぞっ」

「そうっスね……。あの2人ずっと待たせてるっス。」















その頃の三橋はというと……………………………………………、暇そうに鼻をほじっていた。


伊藤は思考停止状態であった。

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