ぽちゃ子の恋物語。番外編

ニカ千からの贈り物。その３ ページ3

A「変な虫って…」





ニカ「A、ドラマん時、スタッフさんに連絡先聞かれてただろ？

あと、芸人さんがお前の事可愛いっつってたし」



千賀「Aちゃんいつもにこにこしながら

話とか聞いてくれるから

そういうの、男は勘違いしちゃうんだよ〜」





A「いや…あたしなんかに寄ってくる人いないよ

こんな高そうな指輪もらえないし…」





ニカ「いんのっ！！この世の中にはモノ好きが！！！」



千賀「そうっ！！俺みたいなねっ！！！」





その千ちゃんの一言で


その場が静まる






・・・・・・・・気まずい。






千賀「ん"ん"っ、とにかく、受け取ってよ

俺たちなりの、気持ちなんだよ」



ニカ「有難くもらっとけばいーじゃん」





A「……………ありがとう。」









嬉しそうに笑うふたりにつられて




あたしも笑顔になる









その日から、この護身用の指輪は





あたしの薬指で光って





本当に、あたしを守ってくれてるような気がした。







指輪がなくても、もちろん


いい子にみっくんの事を待ってるつもりだったけど




この指輪のおかげで






どうしようもなく、寂しくて辛い時も






……………ひとりじゃない。





そう思えた。









…………






みつ「ふーん…彼奴ら、そんな事してたのか」




みっくんに、この指輪を貰った経緯を話すと


なんだか、考え深そうに眉間にしわを寄せる






A「うん。二人とも、ずっとあたしの事気にかけてくれて…よく遊びに来てくれたよ」





みつ「彼奴らがね〜…いつまでもガキだと思ってたけど…成長してんだな…」




A「みっくん…、泣いてるっ？」



みつ「ズッ…うるせー…」



A「ふふっ可愛い〜っ

ほらっこっち向いて？涙拭いてあげる」




服の袖でみっくんの涙を拭うと


そのまま手首を握られる









みつ「…この指輪、もう少しつけてて」





A「へ？」









みつ「……俺が指輪プレゼントするまでは

もう少し、護身してもらっとけ、こいつに」








そう言うと、テーブルに置いてあった指輪を


あたしの左手薬指にゆっくりはめてくれる…









みつ「…A、愛してるよ」



A「ッ…////う、うんっ、」







この指輪は………幸せまで運んできてくれる………





まるで、魔法の指輪。

作者より(10月10日)→←ニカ千からの贈り物。その２

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