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秘める想いは ページ6

ディアンヌ「ねぇ

なんでバンは お義兄さんが違うってわかったの ?」





A「ぁー… 多分、ネックレスかな?」




エリザベス「バン様が ぬす… 借りたものよね?」




A「貸した覚えはないよw



あれ、中にお姉ちゃんとお兄ちゃんの写真が入れてたの。」





エリザベス「エヴィン様のお顔が違ってたってこと?」






A「うん…

今、考えると何で気付かなかったんだろうってくらい 。




バンの話だと、ロケットには魔力で開かなくなってて、
きっと 記憶も書き換えられてたんだろうって」







ディアンヌ「どんなだったの? …本当は 」






A「普通だよ。



いつも両方の髪の毛が跳ねてて

銀杏みたいな小鼻をヒクヒクさせて
お姉ちゃんと一緒に いつも笑顔で見守っててくれてた。」









ディアンヌ「お義兄さんの事… 好きだった?」







A「……… とっても。」







短い返事の中で、
それがどれ程の『好き』なのかを確信する二人









A「……… ま、

それでも 簡単に書き換えられちゃった。



大事に守ってきた宝箱の中身を忘れて 、今更 好きも言えないけどね ( 苦笑」








何処か悲しみに溢れたその笑みに エリザベスはグッと手を握り 口を開く









エリザベス「〜ッッ …で、でも 今は違うわ!



だって…Aは 身を呈してバン様を守ったんd… ッムッ!?」






A「……… エリザベス?


アタシが 守りたかったのは、『お姉ちゃん』だけだよ? 」






エリザベス「でも…」





A「だ・け。




" 本当の本当に " アイツの事なんて少しも思ってないよ!」








エリザベス「! … フフッ、クスクス」


ディアンヌ「……… プッ、アハハハハ♪」







A「ぇ……… 何? 」






エリザベス「クスクス… いいえ♪」



ディアンヌ「教えなーいっ♪」







突然 笑いだした二人は、顔を見合わせると 再び笑い続ける









……












青年A『Aはさ、好きな奴の名前は呼ばないんだ。』


青年B『と言うか 呼べないだろ? 照れるからw』


青年C『あと、"本当の本当に"って言うときは 大体逆の意味なんだ。』








……



長い間 Aを見守ってきた 村人達

崖では ディアンヌ達と笑うように 森の木々がざわついていたのだった…






【56話 秘める想いは " 透明な宝箱に "】

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紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください! (2021年9月16日 12時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)
名無しのもっけ - 面白かったです(^∀^) (2020年9月25日 19時) (レス) id: 73b959674c (このIDを非表示/違反報告)
スタウヴァ - これ、完結じゃないですよね?ま、頑張ってください (2017年8月9日 23時) (レス) id: 78cc264e0d (このIDを非表示/違反報告)
かなえ - 続きが気になります!更新頑張ってください! (2016年12月26日 1時) (レス) id: 73f5282405 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 完結してないと思うのですが…。更新待ってます。 (2016年8月16日 13時) (レス) id: 49bd569986 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:色欲 | 作成日時:2014年12月17日 22時

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