人によっての視点 ＊喜多川祐介 ページ8
あぁ、これが金縛りと言うやつか…。
動きたいが動けない、そんなもどかしい気持ちでいっぱいになると同時にどうしてこうなったという後悔が溢れてくる。
前にいる彼は真剣な眼差しで絵を描き続けている。邪魔をする訳にも行かない。
｢はぁ、どうしてこうなったのか...｣
モデルをして欲しいと頼まれこれも彼女の仕事かと了承した、はいいが、椅子に座って、良いと言うまでじっとしていてくれと言われた時はこりゃ死ぬと思った。
勿論現在進行形で死んでるんだけど。
あー早く終わんねぇかな…折角祐介の部屋に来たってのに話さず、動かずってどうよ?
生殺しだわ。いっそ殺せっ!!
｢フ、フフ…フハハ!出来たぞA!!｣
｢う゛ぁ゛──っ!動ける喋れる!生きてるぞ──っ!!さて、完成作品見せやがれって誰この美人さん｣
｢Aだが、何かおかしいところがあっただろうか?｣
キャンパスの中に描かれた女性は気品溢れる佇まいに妖艶な色気をぶち込んだかの様な表情をしている。とても自分とは思えない。
加工してもこうはならんぞ。SNOWでも無理だわ。
｢実際の僕にこんな気品ある佇まいも、妖艶な色気もクソもねぇからな!?よく見ろよ!!｣
ばっと手を大の字に広げ、大きく見せつける。
どうだ!これが僕だ!とくとその目に焼き付けやがれ──っ!!
すると、ゆっくりと近づいてきて、そのまま僕を抱きしめた。
｢俺にはいつでもAがこの絵のように見える。いや、もっと美しく見えるぞ｣
｢う、え…うォォォ!!離せぃ!ううううるせーこの野郎!へっ変態!おイナリ!なぜ抱きしめる!油揚げ!!｣
｢手を広げたので抱きしめて欲しいのかと…｣
｢ちっがぁ─う!!いや、違くも無いのか…?｣
自分の声もうるさいが、何よりうるさいのは自分の心音。それを誤魔化す為、祐介を叩きに行く。
｢これを作品にして出そうか。作品名は…"愛"だな｣
｢やめろ──っ!!｣
ベルベットルームの茶番劇 ＊テオドア→←周りの目を気にして欲しい話 ＊明智吾郎
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からあげ - 魔王城でおやすみのまおひめでおねがいします！ (2021年1月20日 20時) (
レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 魔王城でおやすみがいいです！ (2021年1月20日 20時) (レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
ポセスヤ推し - 魔王城でおやすみのポセスヤの話書いて！ (2020年8月4日 15時) (レス) id: 5601680de2 (このIDを非表示/違反報告)
minus ﾏｲﾅｽ(プロフ) - みかんにゃ〜さん» わかりました!!キャラ指定や、どんなシチュエーションなどはありますか? (2019年9月1日 9時) (レス) id: 8c38d71cdf (このIDを非表示/違反報告)
みかんにゃ〜 - リクで、「魔王城でおやすみ」です！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: 1687631fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minus ﾏｲﾅｽ | 作成日時：2019年3月14日 12時
