World Is Main ＊来栖暁 ページ1
｢ぅん゛ん゛ん゛〜!｣
少女は家の中に座り込み、きたるべき者を待つ。
そして、やっと鳴る音に飛び出してゆく。
｢ご、ごめんな電車が遅れて…｣
｢あぁ!もう遅い!5分位待たされた!遅刻したらどうする!｣
来たらすぐに文句を言いつつ家を飛び出し、学校へと向かう。
彼は僕の彼氏の暁。彼はいつも少し彼の家から離れているウチまでわざわざ迎えに来てくれる。
いや、迎えに来させていると言うべきか。
｢遅れるのは論外なんだからな!いい?暁ァ聞いてんの?ちゃんと返事して!｣
我儘なんじゃない、ちゃんと気にかけて欲しい、可愛いと思わせたい。
だが彼女は不器用なのだ、方法が分からずに生きてきたのだから。
｢ゴメンな、A?だから機嫌直してくれ?｣
｢あぁ、そう。それより!いつも言ってるけど右手空いてるんですけど、ねぇ?｣
彼女が手を差し出すと暁は思い出したように手を取る。
Aは満足そうに、息をつき、そのまま目的地へと歩き出した。
今日は家を出るのが遅れてしまったため少し危ないが近道をして学校へと向かうことになった。
ブゥンと車が通り過ぎる音が近くに聞こえる。
本当は暁が車道側を歩くべきなのだろうがAは気づかれぬよう車道側を歩いていた。
いつも暁には色々なお願いをし迷惑を掛けている。内心それを悪いと思っているしやめたいと思っている。
彼にはスイーツを奢らせたりしているため、いつ貴様にはほとほと愛想が尽きたと言われるかヒヤヒヤした毎日を送っている。
もう少し正直になれたら良いのに、
そんな事を毎日考えている。
｢っ!｣
その一瞬、考えている時に足をひねり車道側へと倒れてしまった。
──ヤバい!
反射的に目を瞑るが、意識は飛ばず倒れた感覚もない。
｢…?｣
ゆっくりと目を開けると暁がAを抱きしめていた。
｢!?あっああき、あきああ!?｣
｢轢かれる、危ないよ｣
そう言って何事も無かったかのように歩き出した。
こっちのが危ないっつーの…。
車の音より自分の鼓動がうるさかったのは無愛想な君のせい。
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からあげ - 魔王城でおやすみのまおひめでおねがいします！ (2021年1月20日 20時) (
レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
からあげ - 魔王城でおやすみがいいです！ (2021年1月20日 20時) (レス) id: be5f26f260 (このIDを非表示/違反報告)
ポセスヤ推し - 魔王城でおやすみのポセスヤの話書いて！ (2020年8月4日 15時) (レス) id: 5601680de2 (このIDを非表示/違反報告)
minus ﾏｲﾅｽ(プロフ) - みかんにゃ〜さん» わかりました!!キャラ指定や、どんなシチュエーションなどはありますか? (2019年9月1日 9時) (レス) id: 8c38d71cdf (このIDを非表示/違反報告)
みかんにゃ〜 - リクで、「魔王城でおやすみ」です！ (2019年9月1日 8時) (レス) id: 1687631fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minus ﾏｲﾅｽ | 作成日時：2019年3月14日 12時
