検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:4,038 hit

14 ページ14

机に足をぶつけて、机の上にあったものがバサバサと音を立てて落ちていく。

「あーもう何やってんだよ」

ぶつけた拍子に転んで、床に尻餅をついた。
それを灰崎が腕を引っ張って立たせる。

随分おっちょこちょいな女の子だな、と思った。

「お待たせしましたー…あ」

「「あ」」

そうだ、この子は以前虹村さんが背負っていた子だ。

「えーと…あ、こっちがあかしくん?」

「あぁ、よろしく…一応生徒会選挙で顔見たことあると思うんだけど」

どうやら彼女は俺の名前をお覚えていないらしかった。
小動物のようにちょこちょこ動く彼女。
灰崎はあまり人付き合いが良くないイメージだが、さっきの橙さんとのやり取りで、仲の良さが伺える。

「生徒会長をやっていてね、君に絵の依頼をしたいんだ。」

「えっ」

「そう、絵。」

「赤司…今のは違うのだよ。」

わかっているさ緑間。
フフ、なんだか面白い子だなぁ。

説明した後了承を得て、原稿用紙を手渡した。

「出来次第、今月中に俺か緑間に渡してくれると助かるよ。」

そういえばと思って、緑間を紹介すると「知ってる」と返された。

「虹村先輩に助けてもらった時、足捻挫したの。それで行った病院が緑間んちだって、後から祥吾に教えてもらった。」

へぇ、この子は何かとバスケ部に繋がりがあるようだ。
そうだ、ちょうどいい。

「そういえば橙さん、灰崎と仲良いみたいだね。」

「?うん。」

「彼、あんまり部活に来てくれないんだ。前ほどひどくはないんだけど…君から参加するように言ってくれないかな?灰崎と仲良い君のいうことなら、聞いてくれそうな気がするんだ。頼めないかな?」

図々しいかったかと思ったが、彼女はあっさりと了承した。

そしてその日から、灰崎はよく部活に顔を出すようになった。

15→←13


ラッキーアイテム

熊の木彫り


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 灰崎祥吾 , キセキ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ナイン(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» はじめまして。コメントありがとうございます。灰崎くんは実は良いやつなんだろうな、と思って書いてます。暖かい目でみてくれると嬉しいです。 (2018年7月5日 6時) (レス) id: 2c81737552 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様は私の彼氏兼教祖様 祥吾様私の息子みたいに可愛い 恩人でもある (2018年7月5日 5時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ナイン | 作成日時:2018年2月9日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。