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まだ桜の花びらが舞う頃。
にぎわう教室、2つずつくっつけられて連なる机と椅子。

今日は、帝光中に入学してから最初のイベント、身体測定の日。

僕の身長は…小6の時に比べて、4センチ伸びました。
なのに、背の順では前の方。



「黒子、何センチだった?」


後ろからひょこっと顔を出して、僕の身体測定表を覗き込む彼女は、なぜかとても笑顔。
ていうかデリカシーないんですか?


「…155センチでした。」

「え〜…A148センチだった。」


自分を自分の名前で呼ぶ橙さんは、僕よりも小さくて子供っぽい。
まぁ、小学校から上がりたてだから当たり前ですが。

それより、かなり影が薄い僕を、この人は一体どうやって見つけたのか、いつも不思議だった。
最初聞いた時は、勘だと答えられた。
何ですかそれ…野生動物じゃないですか。


「でもね、去年より5センチ伸びたよ!」


話を続ける彼女のセリフに、僕は少しムッとする。
たしかに僕より伸び幅は広いですけど、僕の方が背は高いです。


チャイムが鳴って、出席番号順の席につく。
隣は橙さん。
座ってからも、何の部活に入ろうかとか、委員会や係はどうしようかなどと話していた。


「僕はバスケ部に入ろうと思って帝光中に来たので…」


と答えたところで、橙さんは聞ける状態ではなくなっていた。
橙さんの後ろの席の男子が、ちょっかいをかけているからだ。


「お前髪なげーな」


橙さんの胸くらいまであるオレンジ色の髪を、人差し指でくるくると巻いている彼。
される側の本人は、びっくりしてされるがまま。


「橙さんの髪で遊ぶの、やめた方がいいんじゃないですか?」


僕が注意すると、「いたのか!」と返された。
少し傷付きますけど、慣れてます。

自己紹介をして、彼もバスケ部に入る事を知った。
軽いノリでよろしくと挨拶を交わし、橙さんに話を戻す彼の名前は、灰崎祥吾というらしい。

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設定タグ:黒子のバスケ , 灰崎祥吾 , キセキ   
作品ジャンル:恋愛
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ナイン(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» はじめまして。コメントありがとうございます。灰崎くんは実は良いやつなんだろうな、と思って書いてます。暖かい目でみてくれると嬉しいです。 (2018年7月5日 6時) (レス) id: 2c81737552 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様は私の彼氏兼教祖様 祥吾様私の息子みたいに可愛い 恩人でもある (2018年7月5日 5時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナイン | 作成日時:2018年2月9日 18時

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