さんじゅういち�� ページ33
「一気に5人集まったね！これで夏組結成だね！」
「はい！順調ですね！」
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あの後、いづみさんは紫くん__斑鳩三角さんを劇団に誘った。どうなるかと思ったが毎日おにぎり食べられると言うことで、斑鳩さんはスカウトを快諾した。
そして部屋割りの話になったが、斑鳩さんと同じ部屋を使うのがちょっと嫌だった様子の皇天馬は幸さんと同室になった。...半ば強引にだけど。
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そんなこんなで部屋も無事に決まり、みんな今は部屋の整理をしている。
5人分のダンボールの量は尋常じゃなかったけどね。
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「ねぇねぇー！」
「___はい？」
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ふいに後ろから声をかけられて振り向くと、そこには携帯を握りながらにこりと笑っている三好さん。
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「何ですか？部屋の整理とか手伝いましょうか？」
「部屋の整理はもう終わったよん〜」
「は、早いですね...」
じゃあ何だろう...？と、首を傾げてみせると持っていた携帯を私に見せるよう顔の横に移動させて
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「Aちゃん、だよね？これから長い付き合いになりそうだし連絡先交換しよ！」
にぱっ、という効果音がつきそうなくらいの笑顔でウインクした。
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「え、いいんですか...？ぜひお願いします...！」
今まで男の人と連絡先なんて交換した事のない私は、そう言われたのが嬉しくてその誘いを受け取った。
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「えっと、携帯は____」
「おい、お前そんな奴口説いてんのかよ」
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どこかで聞いた事のある低めの声に、携帯を取り出した私の動きがピタッと静止する。
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もしかしなくてもその声が誰なのか分かった。
三好さんは私の顔色の変化には気づかず、その言葉の主にいつもの調子で返事をする。
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「えー？これはコミュニケーション！スキンシップだって〜！折角だしテンテンも交換したら？」
相手との距離も縮まるよ〜なんて、ケラケラと笑っている三好さん。だけど今はそんな事を気にしていられなかった。
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と、とりあえず謝らないと____
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「馬鹿言うな、オレはそんな奴と一切馴れ合うつもりはない」
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...花宮A、17歳。
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自分をコントロール出来ない思春期のお年頃みたいです。
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「そんなの、こっちから願い下げです！！！」
「...何だと」
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作者名：オムライス.? | 作成日時：2017年2月26日 20時
