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***
丁度良く次の日は土曜日で。
私たちは昨日の公園へと集まっていた。
お兄ちゃんも赤司さんも表情は曇ったまま……
なんとなく、私も気分が落ち込んでしまう。
「……二人は、Aさんが嫌いですか?」
「…それはない。」
ふと浮かんだ質問を投げ掛ける
1拍間を開けて、赤司さんが返事をした
彼はすぐにでも泣き出しそうだ
お兄ちゃんはというと、下を向いて苦しそうに表情を歪めるだけ
ぐっと次の言葉を飲み込んで目をそらす。
考えてから質問をするべきだった
重い空気と沈黙だけが私たちを覆う
その空気を壊したのは、お兄ちゃんだった。
勢いよく顔を上げて私たちを一瞥。
「………俺は、アイツに会う」
「……え?」
その言葉は予想外すぎた
赤司さんと同時に兄を見上げる
そんな私たちなど関係ないと言うように、兄は鋭く前を向いていた。
「昨日帰ってからずっと考えていた。
だが、いつまでもこのままではキリがないのだよ。それは赤司だってわかっているだろう?」
静かに目を伏せ、無言で頷く
お兄ちゃんはそれを確認すると腕を組み、メガネを少し上に上げた
「……だったら、会えばいい。それだけのことなのだよ。」
はっきりと言いきって私たちを交互に見る。
兄からの言葉に、私は驚きと嬉しさが入り交じってばかりだった。
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ユイ(ayamea)(プロフ) - キャーーーーー!!待ち遠しい!頑張って下さい!! (2014年4月17日 21時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
楓菜(プロフ) - 皆さん……!!本当ありがとうございます!!出来る限り早く作成します!!! (2014年4月14日 21時) (レス) id: 634ed27c9f (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - イヤッフーーー!!!←← 続編楽しみでっす!!楽しみに待ってます!!(^p^) (2014年4月11日 23時) (レス) id: 7f9580b3a1 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 続編めっちゃ楽しみにしてます!!更新頑張ってください!! (2014年4月11日 21時) (レス) id: b59090a3dc (このIDを非表示/違反報告)
☆SIZUKU☆(プロフ) - 続編読みたいです!いくらでも待ってます!楽しみにしてます!頑張ってください! (2014年4月11日 21時) (レス) id: 17f1126cd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓菜(pholx) | 作成日時:2014年3月13日 9時