カノキド詰め

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自分はおかしくなったのだと思う。



セトの言葉をきいて何かがおかしい。



『カノがキドのこと気になってるから＿＿＿＿』




＿そ、それって、あれなんじゃないか？




いや、でも、まさか、な。






「あ、キド〜、どうしたの？こんなところで。」


「！！」



か、・・・の。



「い、いや、別に・・・」



「あれ？キド顔赤いよ？熱？大丈夫？」



「〜っ！大丈夫だから！！」



「え、そう・・・」








：


：


：





思わず走って逃げてしまった。



(怒ってるかな・・・)




カノに大丈夫？って言われた。



大丈夫なわけあるか、



さっきからお前のことを意識してしまってこっちは大変なんだ。



「は〜・・・」



なんか馬鹿みたいだな・・・。





ふと視界にキサラギとマリーが映った。



二人できゃっきゃうふふと・・・、



なんだか自分はまるで差別されているかのように思ってしまう。



いや、あの二人は差別なんかしない奴なんだ。それぐらい分かってる。



でも、なんか、こう・・・



キドさんは女の子じゃないから話しが合わない。



キドさんは女の子じゃないから話ずらい。



・・・みたいな。





俺だって女なんだ。


本当はお前らと一緒にいろんなところに行ったり、


恋バナとかしてみたい。





でも団長としてそれを許せない自分がいるんだ。






そういえばいつからだっけな、



名前じゃなく名字で呼ぶようになったのは。



そういえばいつからだっけな、



俺が泣かなくなったのは。






(・・・。)




たまには、自分らしさを出したい。





たまには、自分を解放したい。





たまには名前で呼んでみたい。









たまには・・・＿＿＿＿＿＿＿＿、









そうだ、たまにぐらいいいんじゃないか？





たまには好きなようにしたい。




ならすればいいんだ。









そうだよな。

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