2 ページ15
「・・・えっと、じゃあお前寝てろよ。おかゆ作って後で持っていくから。」
「ん・・・、一緒に部屋ついてきて・・・。」
「？・・・いや、だから、おかゆ作ったり氷枕作ったりするから一人で行けって。」
「・・・・・・だめ、一緒にいこ・・・？」
「は、・・・・どうしたんだよ」
こ、こいつは・・・・
こんなにも息苦しそうで、かなりの高熱で頬が真っ赤になっていて苦しいだろうに。
早く寝た方が楽になるのに。
「わ、わかったよ、行けばいいんだろ？」
「ん、ありがと」
俺はふらつくカノを支えながらカノの部屋へと向かった。
：
：
：
：
「おい、大丈夫か」
「ん・・・」
本当に大丈夫か、意識ぶっとびそうになってるぞ。
「ほら、カノ部屋についたぞ」
そう言って俺はカノをベットに寝かせる。
「ん、ありがと・・・」
「あぁ、ほら、コレで熱はかれ。」
そう言って俺はカノに体温計を渡す。
しばらくしてピピピピピという音がきこえてくる。
「わぁーお・・・・」
「何度だ、見せろ。」
カノから体温計を受け取ると、そこには予想以上の数字があった。
「よ、４０度・・・って、お前なんでこんなに・・・」
「んー・・・？」
「お前まさか今まで欺いてかくしてたのか・・・？」
「キドってカンがいいよねぇ」
「お前な・・・」
はぁ、と溜息をついて体温計をしまう。
「じゃあ俺はおかゆ作ってくるから、今日は俺以外だれもいないんだからゆっくりしろよ。」
そう言って俺は立ち上がり、おかゆをつくりに行く。
・・・・つもりだった。
「だめ・・・きどもここにいて」
「は・・、」
いや、うん、本当にコイツは何を言っているんだ。
「いや、だから俺はおかゆを・・・」
「おかゆ、いいから・・・・それに今食欲ないし」
「い、や・・ちゃんと食べないとだめだろ・・・？」
「いーの、だからここにいて」
いや、断わらなければいけない。そうだ。
でも、そんなあざとい顔、声で言われるとどうしても断われない・・・
「わ、かった・・・」
こんな自分はだめだと思う。
俺はこういうカノの表情に弱い。
「えへへ、きどってやさしいね。だーいすき」
「おま・・・っ」
「僕が寝るまでここにいてね」
そう言うとカノは俺の手をぎゅっと握った。
「〜っ」
俺の熱が上がった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
カゲプロキャラに悪戯しよう大作戦！←【仕返されることも…】３！ 【カゲプロ】さぁ、俺たちと何する?【フローチャート】
「オーマイダーリンなんて醜態っ！！」カノ「 え？オーマイダーティーじゃないの？」もっと見る
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨ノ宮心音(プロフ) - 最後の方、一番面白くてキュンキュンしてニヤニヤが止まりませんでした(*￣ー￣)私の作品も見てくれたら嬉しいです♪ (2016年7月4日 19時) (携帯から) (
レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん - 鼻からケチャップが... (2014年12月21日 0時) (レス) id: a5ead65ef3 (このIDを非表示/違反報告)
パル♪ - カノキドヤバイ…(о´∀`о)もっと書いて下さい応募してます!! (2014年5月29日 14時) (レス) id: dfaea13f5e (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 作者です！うわあああああ皆さんありがとぉおおおお約半年間きてないあいだに……コメントとか評価とか嬉しすぎます！！！！！！！結婚しよ！！！！ (2014年4月3日 0時) (レス) id: 3ed457b71c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - これいぃー3回ぐらい同じの見ましたwどんどん書いちゃってください!!!! (2014年3月30日 21時) (レス) id: d7a5a8abcd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこ | 作成日時：2013年7月14日 19時
