25th story. ページ26
要 「まだ部屋に戻らないの?」
「もう少しここにいる。
祈織..塾から帰って来るから。」
一瞬、悲しい顔した。
でも見ないフリする。
要 「ありがとう。君がいるお陰で祈織は救われているよ。」
「救うなんて烏滸がましい。
私がやりたいからやってるだけの押し売り。」
要 「俺には出来なかった事だよ。
それじゃあ部屋に戻るから、祈織のことよろしくね。」
ウインクを飛ばしながらかな兄はエレベーターに消えた。
かな兄は祈織も「ななせ」のこともちゃんと目を向けていたよ。
それに救うなんて本当烏滸がましい..
私は...自由に生きれなかった祈織を..同情しているのかもしれない。
親のオモチャだった祈織を。
そのせいか無駄に純粋でキレイ過ぎる心を持っている彼といると、自分がいかに汚いかが浮き彫りになる。
汚ない自分を祈織には知られたくない。
知られたら嫌われてしまうかな...
ゆっくりゆっくりと落ちるまぶたに
私の意識は遠退いてゆく。
誰かのぬくもりを感じる重い瞼は開かない。
『許さないから』
そんな一言が聞こえた気がした。
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瑠美 - めいたんていこなんえいがたのしみ (2017年4月7日 20時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - STAR☆さん» コメントありがとうございます!風斗くん可愛いですよね。私はまだまだです(。>д<)落ちはうっすらしか決めていないのですが迷っています..頑張りますね。 (2015年12月16日 19時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)
STAR☆(プロフ) - あっ、そだ。オチって誰にするか決めたのでしょうか?すごく気になりますが、長編を望んでいるので早く決めてほしいとは思いません!w頑張ってくださいね! (2015年12月16日 18時) (レス) id: 2c925a7bcc (このIDを非表示/違反報告)
STAR☆(プロフ) - モカさんへ!お疲れ様です!いつも楽しく読ませてもらっています!私は考えていることを文にするのが苦手なので尊敬します!それに、感情の表現とかすごく好きです!私、風斗君が好きなんですけど、この中の風斗君とイチャイチャしてる私が羨ましいですw (2015年12月16日 18時) (レス) id: 2c925a7bcc (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 蒼さん» 理解してもらえて良かった..弱気にさせてしまったから、混乱させたかなって…人との距離感とか、一番好きなのは絵麻ちゃんってのも詰め込んだつもりです。 (2015年12月15日 8時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2015年11月23日 13時