第32話 ページ32
いよいよ、ラストスパートだ。
なんかこの一週間は少女漫画のようだったなと、懐かしく思う。
けど、私は絶対に影にひきこもらない。
逃げないって、決めた。
深呼吸をして生徒会室にノックをした。
「入っていいよ。」
私が入ると、そこには天祥院さんただ1人が椅子に座っていた。
「失礼します、巴Aです。」
入りながら言って、ドアを閉める。
「早速だけど、今からサインするね。」
悲しい顔をしながら天祥院さんは書類にサインをしようとするが、私は跪き
「私は、転校する気はありません。むしろここにいさせてください。」
天祥院さんは驚きはしなかったが、意外そうな声色で言う。
「どうしてだい？僕には君がここに残る理由が分からないんだ。それに君が望んだものじゃないか。」
私は一呼吸おいて、続けてこう言う。
「私にはまだここで学んでいないことが多すぎます。ここで作った縁もまだまだ浅い、もっと絡めてきつく解けないような、縁にしたいって思う人が多いんですよ。」
「うーん、でも君にしてはそれだけって感じはするけどね」
やっぱりこれだけじゃ、天祥院さんは納得をさせれないのはわかってた。
「いいえ、これが1番強いとも言えるでしょう。
私自身も変わりたいんです、そのために兄離れをしないといけないな…と気づいちゃったんです。目標はもちろん変わらないんですけどね」
そういって苦笑すると、天祥院さんはくすりと笑って拍手をする。
「やっぱり、君は僕の見込んだ女性だ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
。 - 蓮見じゃなくて蓮巳です。 (3月10日 23時) (
レス) @page8 id: 4dba0393ab (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - ありがとうございます、めっっっっちゃきゅんとしました! 推しが…英智先輩になってしもうた……………もう最高すぎます! (2023年3月29日 8時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
草林檎(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて恐縮です。改めまして、ご感想本当にありがとうございます。 (2022年8月2日 19時) (レス) id: c346cb75c8 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 英智の策士っぷりかっこよすぎでした‼︎新作も楽しみにしております‼︎ (2022年8月2日 0時) (レス) @page35 id: 2801323682 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：草林檎 | 作成日時：2022年7月13日 23時
