第18話 ページ18
次の日、私は特に何を思いつくことも無く普通に学校に行く。
すると、ちょうど高級そうな車が止まっているのが遠くから見える。
彼はこちらをちらりと見て、笑顔で手を降ってきた。
もう距離もそんなにない、気づかなかったなんて言えない状況だ。
「おはよう、Aちゃん。なんだか、随分と考え事をしていたけれど、大丈夫かい？」
そう言ってさりげなく私の髪を掬う。
「おはようございます、どうしたら1周間後に転校できるか悩んでいたんですよ。」
私はそのまま行こうとしたが、手を引っ張られて制止してしまう。
振りほどこうとするけれども、案外力が強くて振り解けない。
「折角だし、一緒に教室まで行こうよ。」
私の発言にはやっぱり無視する。
天祥院さんに隠された毒を探して見るが、握られた手に全神経がいってしまう。
「教室違うじゃないですか。」
「送って行ってあげるからさ。」
「嫌ですよ！それに天祥院さん、季節の変わり目ですしあまり無駄な体力を使わない方が…」
私がそういうと、天祥院さんは少しムスッとして
「僕だってアイドルなんだ、それぐらいは大丈夫だよ。」
私の頭を優しく撫でた。
それが日和くんに撫でられるようなくすぐったい気持ちになってしまい、嫌な気はしない。
「私は、子供じゃないです！」
そして結局、教室までは大丈夫だと言って階段で別れた。
明日、また嵐が来ることを知らない私は呑気に一日を過ご
していた。
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。 - 蓮見じゃなくて蓮巳です。 (3月10日 23時) (
レス) @page8 id: 4dba0393ab (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - ありがとうございます、めっっっっちゃきゅんとしました! 推しが…英智先輩になってしもうた……………もう最高すぎます! (2023年3月29日 8時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
草林檎(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて恐縮です。改めまして、ご感想本当にありがとうございます。 (2022年8月2日 19時) (レス) id: c346cb75c8 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 英智の策士っぷりかっこよすぎでした‼︎新作も楽しみにしております‼︎ (2022年8月2日 0時) (レス) @page35 id: 2801323682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：草林檎 | 作成日時：2022年7月13日 23時
