『更なる偶然』その２ ページ2
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[……えーと…鶏肉は買った…小麦粉と卵も買ったし……]
買い物を終え両手に袋を持ちながら、買い物リストをメモした紙を見直して買い忘れがないか確認する｡
[…よしっ、これで全部揃ったな]
烏丸｢じゃあ、帰るか｣
[うんっ｡
―――? …っ!!見て、京介あれっ!!]
烏丸｢?｣
来た道を戻ろうと方向転換したところ、目の端にキラキラ輝くものがうつった｡
気になって顔を向ければ、大きなクリスマスツリーが俺の視界を埋め尽くした。
[うわぁ〜…、すっごい綺麗っ!!]
烏丸｢こんなところにクリスマスツリーなんてあったんだな｣
[建物の影になってるから全然気づかなかったよっ]
俺達は少し近づいて、３メートルはあるであろう大きなツリーを見上げる｡
様々な飾りが装飾されライトアップされているクリスマスツリーは、とにかくとても綺麗で目を奪われた。
明日がクリスマス当日なのだから、きっと明後日にはこのツリーは片付けられてしまうんだろうけど……
その前に見られて良かったっ｡
今日の俺は珍しくツイているのかも…!!
[あ。そうだっ、携帯携帯…っと]
せっかくだし写真に撮って、後で遊真達にも見せてあげようっ…
((ワフッ
[Σぐふぇっ!!]
烏丸｢あ｣
何かが俺の隙だらけの腹部めがけ突進してきた｡
勢いで危うく倒れかけたが、なんとかギリギリ踏ん張って手に持った買い物袋を落とさずに済む｡
持っている袋の中には生卵が入っているから、簡単に落として割るわけにはいかない…;;
[急になん…、っえ。お前……っもしかしなくても、ソウヤさんか!?]
((ワンワンッ
俺に飛びかかってきたのは大きな犬は以前知り合った、少々やんちゃなゴールデンレトリバーのソウヤさんだった｡
俺を見てぶんぶんと尻尾を振っているあたり、きっとソウヤさんも俺の事を覚えているのだろう｡
((クゥーン
[久しぶりだなっ、元気にしてたか〜。
よしよしっ…にしても相変わらずモフモフで可愛いなぁソウヤさんはっ]
烏丸｢…神久弥、その犬は?｣
[あ、この子はソウヤさんって言ってね｡
いつもの喫茶店の店長さんの、甥っ子君の飼い犬なんだけど…
実は前に色々あって仲良くなってさ]
烏丸｢へぇ…、そうなのか｣
いつもの喫茶店だけで場所が伝わるのは 日常的に関わりのある、俺達にはかなり馴染みのカフェだからだ。
[あれ? そういえばお前こんなところに１匹で何して…
はっ、まさか…ソウヤさん、また脱走してきたのか!?;;]
((ワフッ
[…;;]
俺の問いかけに肯定を示すかのように吠えたソウヤさんの顔は、どこか自信ありげに見えた｡
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platinum.wolf - 田中さん» コメントありがとうございます!! そう言って頂けて嬉しいです(´ω｀＊) これからも頑張って続けていきますので、どうぞよろしくお願いします<(_ _)> (2016年9月14日 21時) (携帯から) (
レス) id: e1623afd53 (このIDを非表示/違反報告)
田中 - 続きが楽しみです！ いつも楽しみに読ませてもらってますヾ(o´∀｀o)ﾉ (2016年9月11日 17時) (レス) id: c47e427da5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：platinum.wolf | 作成日時：2016年8月25日 19時
