『春』その1 ページ2
―
[………]
――――……いっ
ん……?何か、聞こえる…?
[…………]
――――…おい、神久弥っ
…俺、呼ばれてる?
………あぁ…でも、……もう少し…もう少しだけ、眠らせて…
[………………]
((ギュムっ…。
[…………………、…Σっぷは!!!???]
((バサッ!!
[っ…はぁ…はあっ……。
し、っ死ぬかと…思った…!!;;;]
俺は勢いよくベットから起き上がった。…目覚めは最悪だ…;;;
三輪「いつまでたっても起きないお前が悪い」
[っだからって、鼻つまむことないじゃんか!!危うく窒息するところだったっ;;;]
三輪「なら、すぐ起きろっ!…だいたい目覚まし時計があるのに何で毎回寝坊しかけるんだ、お前はっ……」
[目覚まし時計が、時を告げていても…俺の体内時計が、まだ目覚めの時ではないって]
三輪「いいからっ早く制服に着替えろ!!」
***
三輪秀次は…俺、泡渡 神久弥の従兄弟である。
俺の両親は二人とも医療関係の仕事に就いているので、日中は勿論。
夜勤や当直などで忙しく、家族で一緒にいられる時間は少ない…。
仕事なら仕方ないし、父さんも母さんも凄く俺を大事に想ってくれているのは知っているから、別に寂しくはない。
それに一人っ子の俺は、従兄弟であり、近所にすむ三輪家に昔からよく世話を見てもらっていて…。
むしろ…楽しかったくらいだ。
*
[秀次、ありがとう]
今、二人で学校へと足を進めている。
周りにも登校中の生徒達は、ちらほら見える。
三輪「…急になんだ」
[いや…ほら、いつも朝わざわざ起こしに来てもらってるから。悪いな〜って]
苦笑しながら、そう告げると秀次は「今に始まったことじゃないだろう…」と溜め息をついた。
三輪「それに入学初日から遅刻するような奴が、従兄弟なんて…俺が嫌だからな」
[あー…ごめんなさい…;;;]
そう今日は俺の高校の入学式。
秀次は今年から2年生なので、俺からすれば先輩になる…
[……そっか。一応、先輩なんだし…。秀次呼びは、まずいか……]
中学の頃は呼び捨てタメ口…気にしてなかったけど、流石に高校では駄目だよな。
高校は結構、上下関係厳しいって言うし……
[じゃあ……秀次、先輩?
…いや三輪先輩の方が言いやすいか…??違和感凄いなっ…;;;]
三輪「…」
[秀次はどう思う?
秀次先輩か三輪先輩。どっちがいいとかあるっ?]
秀次は不機嫌そうに眉を寄せた。
三輪「…気持ち悪いから普段通りでいい」
[…気持ち悪い、ね。
…確かに…変な感じする。
まあ…秀次がそう言うなら、いっか…]
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platinum.wolf - 自分も書いていて何度か思いましたwwwコメントありがとうございますっ(*´ω`)頑張ります!!!! (2015年7月5日 11時) (携帯から) (レス) id: e1623afd53 (このIDを非表示/違反報告)
綺羅 - 不幸すぎるwwwww戦国BASARAの黒田官兵衛みたいwww更新がんばって下さい!( ̄^ ̄)ゞ (2015年7月5日 2時) (レス) id: eed97d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:platinum.wolf | 作成日時:2015年7月2日 21時